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ウクライナでも仮庵
ウクライナでは、ウクライナ軍が東南部でロシアに支配された地域を次々に奪回する中、プーチン大統領の誕生日という日の7日に、クリミア半島と本土をつなぐ、プーチン大統領お墨付きのクリミア橋が爆破された。
ロシアはすぐにウクライナを非難することはなかったが、その2日後、ヨーロッパ最大と言われる原子力発電所がある町、ザポリージャの民間人のアパートにミサイルを撃ち込み、市民が、12人死亡した。
その後の本日、プーチン大統領は、クリミア橋の爆破は、ウクライナのテロによるものと断定する声明を出し、世界にそのニュースが駆け巡った。
窮地に陥りつつあるプーチン大統領が、いよいよ核兵器を使ってくるのではないかと、緊張の憶測が広がっている。
このニュースを配信しようとする中、首都キエフ、リビウなどへの爆撃が始まったもようである。
バイデン大統領は、7日、核戦争による「ハルマゲドン」(聖書が預言する最終戦争)のリスクは、1962年のキューバ危機以来だと発言。後にこれは言い過ぎだったとホワイトハウスが謝罪することとなったが、それもまたありえないことではないのかもしれない・・。
ザポリージャのユダヤ人は仮庵設営
このように、今特に最前線にあるウクライナだが、原子力発電所もあるザポリージャのユダヤ人たちは、この町の中にあるシナゴーグの中庭に、仮庵を建て、仮庵の祭りを祝っている。参加者は200人以上と予測されている。
まさに、ロシアのミサイルが頭上に降り注いでくるかもしれない時に、なんの保護もできない、仮庵で主を賛美するということである。本来の仮庵の祭りをやっているようである。
導くラビは、ハバッド派のラビ・ナフム・アントレイさん。ロシアの侵攻を受けたウクライナには、まだユダヤ人が多数残っているため、各地で仮庵が祝われているとのこと。
ハバッド派は、世界のユダヤ人がどこにいてもユダヤ人であるようにということを使命として、世界中に“宣教師ラビ”を置いている正統派の中の派閥である。
ロシアの反撃が拡大している。まだウクライナにいるユダヤ人たちのためにとりなしを。