在インド・イスラエル大使館付近で爆発:大規模テロを予告 2021.2.1

爆破すぐの現場の様子 スクリーンショット

29日、午後5時すぎ、インドの首都デリーのイスラエル大使館近郊で、小さい爆発事件があった。この日は、イスラエルとインドが国交を開始してからちょうど29周年目であった。

負傷者はなかったが、付近に駐車中の車数台の窓が割れた。インド政府は、「小さい規模の爆破」と認識しているが、イスラエルは、「テロ事件」として、捜査にあたっている。

その後、爆破現場の近くで、イスラエルのロン・マルカ大使に対する脅迫状らしきものが発見された。手紙は、つたない英語で書かれており、マルカ大使を、「テロ国家のテロリスト」と呼び、「常に見張っており、いつでも攻撃する用意がある。」と脅迫していた。

手紙はまた、「今回の小規模の爆破は、予告であり、大使がどんな反応をするかをみるものであったと述べ、将来、どう防御しても、マルカ大使は死亡する。」と書かれていた。

差出人は、インドのヒズボラと名乗り、殉教者のリストをあげていた。その中には、昨年アメリカに暗殺されたイラン革命軍のスレイマニ総指令官、イランの主任核開発科学者のモフセン・ファクリザデ博士が含まれていた。

確かに文章がセンセーショナルすぎるので、インド政府は、これが人さわがせ行為であるとの見方をしているようである。しかし、イスラエルは、イランが背後にいるテロ事件の可能性があるとして、独自の爆弾のエキスパートのほか、諜報機関モサドを投入して、真剣な捜査を行っている。

マルカ大使は、自分は無事であり、皆の懸念に感謝するとのメッセージをツイッターであげている。

ニューデリーのこのイスラエル大使館では、2012年に、当時の大使の妻の車に仕掛けられた爆弾が爆発し、妻が負傷する事件が発生したことがある。当時、イランが、世界各国のイスラエル大使館を攻撃を繰り返していた時期もあり、同時にグルジアのイスラエル大使館が狙われたほか、タイでは、爆弾を準備していたとみられるイラン人ら3人が、誤爆した爆弾で死亡した。

www.timesofisrael.com/count-the-days-death-threat-against-israeli-envoy-left-at-site-of-india-blast/

イスラエルとイランの間では、今現在、水面下でサイバー攻撃の応酬があるほか、シリアのイラン軍事拠点をイスラエルが、次々を攻撃するなど、実質的には、すでに対戦状況にある。ニューデリーのイスラエル大使館だけでなく、世界中の大使館を覚えてとりなしが必要。

石堂ゆみ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。