反ネタニヤフ首相デモ1万人:警察が市民に暴力で激論 2020.8.24

エルサレムの首相官邸前、パリ広場で、毎週土曜夜、すでに一ヶ月以上続いて行われている反ネタニヤフ首相デモ。22日(土)も1万人とみられる群衆が集まって、ネタニヤフ首相に辞任を求めるデモを行った。

今週は、通常のデモに先立ち、市内でのマーチも行った。また、今回は、未来がある党のヤイル・ラピード氏、テレム党首で、元イスラエル軍参謀総長のモシェ・ヤアロン氏など複数の政治家もデモに参加していた。

22日土曜の夜11時には、警察が解散を命じたが、デモ隊は、警察に対し、「ナチ」などと叫ぶものも現れ、やがてお互いに摑み合いになる喧嘩にまで発展。警察官3人が負傷。30人が逮捕され、これまでで最も激しい衝突となった。

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特に今回は、監督者であるはずのニソ・グエタ警視が、デモ隊に殴りかかる様子が撮影され、ネットに上げられ、問題となった。現在、グエタ警視は、暴行の疑いとして、捜査の対象となっている。しかし、警察は、デモ隊が、警官らをナチと呼びながら暴力的になっており、負傷した警察官も増えてきているとして反論している。来週からのデモが、さらに暴力的になるのではないかと懸念されている。

映像を見ると確かに、デモ隊の前に立つ警察官は恐ろしく思うのも理解できなくない。(デモの様子とグエタ警視の暴力の様子)

<親ネタニヤフ首相デモも:300人>

1万人と300人では差がありすぎるというものだが、上記反ネタニヤフ首相デモの2日前の20日、同じエルサレムの首相官邸前、パリ広場で、約300人が、ネタニヤフ首相を支持するデモを行っていた。主催者は3000人の参加を見込んでいたところ、その10分の1の参加であったとのこと。

しかし、こちらも、「左派に死を」と叫ぶなど、決して穏やかではなかった。警察は4人を逮捕した。その中には、元空軍長官アミール・ハスケル氏も含まれていたとのこと。

www.timesofisrael.com/300-rally-to-support-pm-after-police-forcibly-clear-anti-netanyahu-protest-camp/

<石のひとりごと>

世界では争いや分裂、政府への反発デモが、各地で増えてきている。世の終わりが近づく時のことをイエスは次のように言われた。

また、そのときは、人々が大勢つまずき、互いに裏切り、憎み合います。また、にせ預言者が多く起こって、多くの人々を惑わします。不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます。

(マタイの福音書24:10−13)

石堂ゆみ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイド、イスラエル政府公認ガイドとして活動しています。 イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて18年。学校・企業・教会などで講演して15年になります。