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ロンドンでの左派・反戦派中心のデモ:30万人
今週末も、世界中で反イスラエルデモが、大規模に行われた。特にロンドンでは、11日、これまでで最大、推定30万人が参加していた。
このデモは、反戦連合が、イギリスの終戦記念日に開催したもので、ロンドンの中心にある戦争記念碑で2分間の黙祷のあとに行われた。「パレスチナのための全国の行進」と名づけて、ロンドン市内から、アメリカ大使館に向けてマーチしたのである。デモに間に、126人が逮捕された。
イギリスでは、イスラム教徒が激増していると聞くが、このデモでも「アラー・アクバル」との祈りが捧げられていた。
フランスで右派:反ユダヤ主義に反対するデモ18万人
フランスでは、おそらくヨーロッパでも最も反ユダヤ主義暴力が発生している国である。イスラエルとハマスの戦争が始まってからに間に、1250回の反ユダヤ主義事件が報告されている。フランスのユダヤ人は、ヨーロッパ最大で50万人といわれている。
この状況を受け、12日(日)、反ユダヤ主義に反対するデモがフランスで行われた。警察によると、パリでは10万5000人がこのデモに参加。全国各地で行われた70のイベントに参加した人の合計は、18万2000人にのぼった。
パリでのデモでは、ボルネ首相、オーランド前大統領、サルコジ前大統領が参加。政府高官も参加していた。また、10月7日のハマスの虐殺の時に殺されたフランス系ユダヤ人40人の家族も参加した。
先日、イスラエルに停戦を求めたマクロン大統領も、「ユダヤ人が安心して暮らせないフランスはフランスではない」とのコメントを出し、デモには参加しなかったが、支持を表明した。
一方、極右で知られるマリー・ルペン氏が「イスラム原理主義に立ち向かう」として、デモに参加していたことが注目された。
www.timesofisrael.com/more-than-a-duty-over-100000-rally-in-paris-against-spiraling-antisemitism/
石のひとりごと
反イスラエルのマーチが、終戦記念日に合わせて行われたことは、不吉な感じである。数年前にヨーロッパのユダヤ人が、極左の台頭が怖い。極左は、極右より危険だ」といっていたのを思い出す。
左派は、自分が正義だと信じ込んでいるので、暴力にも疑問がないのである。