フランスの反ユダヤ主義暴力再燃 2012.10.10

フランスでは3月にトゥルーズでのテロで、ユダヤ人4人が銃殺されたが、9月にも、パリ郊外のコシェル食品店(ユダヤ教の食物規定にあった食品を取り扱う専門店)に手榴弾が投げ込まれ、1人が負傷した。

さらに先週、パリ郊外で、走り去る車からユダヤ教シナゴーグに実弾が撃ち込まれた。幸い負傷者はなかった。現在、フランス警察は大規模な反ユダヤ勢力狩りを行っており、フランス中ですでに多数の逮捕者が出ている。

今週末、警察はパリ郊外のある駐車場への掃討作戦を実施。この時、犯行グループと警察の間で銃撃戦となり、一人が死亡、10人が逮捕された。

現場では、爆弾製造物資の他、多額の現金と武器も押収された。逮捕された者たちの中には遺書を書いていた者もいたという(自爆テロの可能性)。これまでに逮捕された者たちは、すべて最近イスラムに改宗したフランス人である。

警察は、フランス国内でかなり危険な勢力が動いているようだと懸念を語っている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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