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イスラエルからガザへ空爆1万箇所・ハマスやイスラム聖戦関連
目下、イスラエルは、地上軍突入の際の危険をできるだけ減らしておくため、ハマス武装地点と指導者を殺害することに力を入れている。24時間で250ヶ所を攻撃した日もある。IAFがこれまでに爆撃したハマス・イスラム聖戦関連地点は1万箇所を超えた。
これまでに殺した武装ハマスは1500人を超え、先週火曜に空爆で死亡したアイマン・ノファルを含む、重要な指揮官の暗殺に成功している、指導者殺害を主要目標とする特別部隊も結成されたとの情報もある。
ハマスによると、これまでのガザの死者数は、5087人。この40%が子供と発表している。*情報はハマス発信なので確認されたわけではない。イスラエルは、ガザ北部の70万人が避難民となっているとみている。
ガザからイスラエルへのロケット弾発射7400発以上:まだいる侵入ハマス
ガザからのロケット攻撃は、以前よりだいぶ少なくはなっているが、日本時間夕方から夜にかけて(イスラエル昼ごろから夜にかけて)ガザ周辺や、アシュケロン周辺、テルアビブ周辺、ベエルシェバなどへの攻撃が発生している。エルサレムへの攻撃は近郊への着弾はあったが、市内では発生していない。
イスラエル政府プレスオフィスが発表したところによると、これまでにガザから発射されたロケット弾は7400発以上。このうち約5000発は10月6―7日のものである。それ以降の2週間の間に約2400発ということになる。
このうち少なくとも550発は、イスラエルにまで届かず、ガザ内部に落下。イスラエルにまで届いたもののうち、1100発は迎撃ミサイルが撃墜。その他、多くは空き地に落ちるなどして、市街地に着弾したのは400発であった。
この他、ガザ周辺のキブツに侵入した武装ハマスとの戦闘は、今もまだ散発している。侵入した武装ハマスは2500人ともみられ、このうち1500人を戦闘で打倒し、その後も銃撃戦になることが続いている。
これまでに、ロケット弾とハマスの侵入で、殺されたイスラエル人は1400人以上で、ほとんどは自宅か自宅周辺、または音楽フェスティバルで死亡した民間人である。負傷して病院にいる人は5132人。ガザへ拉致された人は222人と発表されている。
北部国境も含め、南部危険地域から、テルアビブなどへ避難しているイスラエル人は、20万人となっている。
ガザへ人道支援物資搬入2回・トラック計37台
イスラエルは、ガザへの人道支援物資搬入には、非常に慎重であった。市民ではなく、ハマスがそれによって力をつけてしまうからである。しかし、バイデン大統領がネタニヤフ首相を説き伏せたともようで、イスラエルも条件つきでこれに同意したとのこと。
エジプト側のラファ検問所からの人道支援物資の搬入は、21日にトラック20台、22日に17台がガザ地区に入った。搬入されたのは、水、食料、医療物資である。イスラエルは、燃料がガザへ搬入されることは今も認めていない。ハマスが武力に使う可能性があるからである、これまでに通過したトラックは、すべてイスラエル側の検査を通ったトラックだけだと強調している。
これまでに合計、37台のトラックが搬入されたことになるが、ガザ人口が230万人であることを考えると、1日に100台でも足りないと言われている。また、燃料が病院での機械類の維持に問題と言われている。以下はガザ南部、ラファ検問所の様子
*なぜイスラエルは人道支援物資搬入に反対なのか
イスラエルは当初、早急にガザに地上軍を送って、早く落着させる予定であった。その際に、ガザへの食糧や水、特に燃料を差し止め、いわゆる兵糧攻めにして、ハマスがお手上げになることも視野にあったという。
もし人道支援物資が入れば、ハマスをそこまれ追い込むことができなくなり、戦闘は長引くことになると予想される。これについては、ハマスの息子として知られ、ハマスという組織を熟知しているモサブ・ハッサン・ヨセフ氏(元ハマス司令官の息子で、クリスチャンになった)も同様に、今支援物資を搬入するのは賢明ではないと言っていた。ヨセフ氏は、ハマスを迅速に殲滅することは、パレスチナ市民のためにも有益だと語った。