ハイ・ホーリー・デー(秋の例祭)2016.10.8

イスラエルは、先週3-4日と新年祭だった。今週12日はヨム・キプール、仮庵の祭は、17日から24日。これらは秋のハイ・ホーリー・デー(ハイ・ホリデー)と呼ばれている。

エルサレムは、海外からユダヤ教徒やクリスチャンも大勢やってきおり、1年で一番こみあう時期。福音派クリスチャンの大きなカンファレンスは、今年も目白押しだ。

エルサレム市内はじめ、全国的非常に気持ちのよい気候で、新年祭には、10万人が国立公園で新年の休日を過ごした。

日本では正月にタコあげをするが、今年はイスラエルでも、カイザリアや、アシュドド、テルアビブなどの海岸で、親子連れなど2000人がタコ上げを楽しんだ。

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4862702,00.html

<裁きと贖いを待つ週>

ユダヤ教の新年は、ただ新しい年を迎えて喜ぶだけではない。ラッパを吹き鳴らすこの日は、「神の審判の時が来近づいたので備えをせよ」とう呼びかけである。

新年祭からヨム・キプール(大贖罪日)までの10日間は、昨年してしまった罪、またするべきだったのにしなかった罪を振り返り、傷つけた人には謝罪するとともに主にむかって赦しを求める。

ラビによると、心から悔い改め、主に近づきたいと願えば、父なる神はそれらの罪を赦してくださるというのだ。

エルサレムでは、この期間中、「スリホット(赦し)」と呼ばれる習慣が始まっている。西壁は、特に夜間、悔い改める人々でいっぱいになっている。*必ずしもキリスト教的な悔い改めではなく、習慣としての悔い改めの場合ある

また、あえて夜間に、エルサレム市内に点在する古くからのユダヤ地区を回りながら、ユダヤ教とその歴史を学ぶツアーが行われる。ナハラオットや、メアシャリームは、多数のスリホット・ツアーのグループで毎夜いっぱいになっている。

イスラエル市民がこのように平和なハイ・ホリデーを満喫できるのは、休日返上の治安部隊が警備しているからで、今週は南部、北部、エルサレム市内でも、それぞれ深刻な治安問題や、テロが未然に防がれていた。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

コメントを残す

*