シリア難民キャンプを空爆:28人死亡 2016.5.6

情勢が悪化するシリアだが、水曜、アメリカとロシアが、協議を行い、アレッポを中心として48時間の停戦延長が決まった。

ロシアは、シリア政権側を支持し、アメリカは反政府勢力を支持していることを受けて、両国が、現地での戦闘停止を命じたというわけである。しかし、この停戦にISISとアルカイダ系アルヌスラは含まれておらず、どんな意味があるのかといったところであった。

そんな中、5日、48時間の停戦の途中で、シリア北部、トルコとの国境にある難民キャンプが空爆され、少なくとも28人が死亡した。ここはシリアの戦闘地域から逃れて来た多数の女性や子供たちが、テントで避難生活をおくっていた地域である。

どの組織が空爆したのかはまだ明らかでないが、この行為は戦犯になる可能性が高い。

破壊されつくしたテントのあとで、男性が泣き叫びながら、「ここにいたのは子供たちだ。子供たちがなにをしたというのだ。イスラムはどこにある?世界は何をしている?」とアサド大統領とその同盟国、レバノン、イランをのろっている様子が伝えられている。

www.bbc.com/news/world-middle-east-36218997

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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