イスラエルでは、11日、神殿の丘でパレスチナ人とイスラエル治安部隊が衝突。以後、負傷者が出るテロ事件が相次いで発生し、緊張がたかまっている。
こうした中、16日夜、ガザからイスラエル南部地域に向けて、ミサイルが数発撃ち込まれた。アイアンドームが対処するなどして、被害はなかったが、イスラエル軍は、ガザ内部ハマス地下施設へ報復の空爆を行った。
続いて17日夜9時ごろ、再びガザからスデロットなど南部地域へミサイルが3発撃ち込まれた。2発は迎撃ミサイルが数発撃墜。ミサイルか、迎撃ミサイルかいずれかによる破片が、スデロットの家の庭に着弾している。
南部地域では、2夜続いてサイレンが鳴り響き、シェルターへ駆け込む際に2人が負傷。ショックで4人が治療を受け、一人(79)は入院した。
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/267534
その後、夜遅くになり、武装したパレスチナ人のグループが、イスラエル領内に侵入しようとして、イスラエル軍のヘリコプター、戦車からの発砲で、武装グループ4-5人が死亡したもようである。
イスラエル軍は、この後、ガザ地区ベイト・ラフィア付近を空爆している。
パレスチナメディアによると、このグループは、イランの支援を受けているイスラム聖戦の武装部隊サラヤ・アル・クッズと伝えていると、Times of Israelは未確認情報として伝えている。
ガザ情勢が緊張をするのを受けて、ベエルシェバ。アシュドド、オファキム、ヤブネ市では、公共のシェルターを解放し、救急隊も、緊急時に備える体制に入ったとのこと。
www.timesofisrael.com/idf-kills-armed-gazans-approaching-israeli-border-as-tensions-spike/
ガザ国境では、今週金曜も約5000人が集まり、国境に駐屯するイスラエル軍に投石し、爆発物を投げるなどした。イスラエル軍は、催涙弾などで対応。ガザからの情報によると、パレスチナ人16人が負傷した。
<ガザからの侵入事件が深刻に>
ガザでは、この10日ほどの間に、武装したパレスチナ人6人が、イスラエル領内へ侵入する事件が発生している。8月1日には、侵入したパレスチナ人が、射殺されるまでの間に、イスラエル兵1人を負傷させた。
先週10日未明には、ハマスメンバー4人が、ガザのカン・ユニス難民方面から、国境を越えてイスラエル領内へ侵入しようとして発砲、手榴弾を投げたものもおり、直ちにイスラエル軍に射殺された。
4人は、AKー47カラシニコフ・ライフル銃、ロケット誘導型手榴弾、パイプ爆弾、狩猟用大型ナイフなど多数の武器を所持しており、イスラエル国内で大きなテロ事件を計画していたとみられる。
かなりの計画性が疑われるが、ハマスは、4人が独自に行動したと言っている。イスラエルが、圧力をかけ続けているせいで、若者をテロに追い込んでいるのだと非難した。
いずれにしても、イスラエル軍は、これについての報復の空爆を行った。
www.timesofisrael.com/idf-says-large-scale-terror-attack-thwarted-as-troops-prevent-infiltration/