8日金曜、ガザ国境では、投石したり、フェンスをこえようとするなど、約7000人が暴力的なデモを展開。イスラエル軍と衝突した。パレスチナ側の情報によると、この時の衝突で、14歳と17歳の少年が死亡。17人が負傷した。
イスラエル軍によると、最近、手製の爆弾が出回っており、それらがデモの群集の間で爆発する様子が、報告されているという。今回の少年2人の死亡についても調査を進めるとのこと。
昨年3月にガザで始まった「機関への行進」。暴力的なデモであるとともに、侵入を試みる者がいるため、実弾を使ってでもこれを阻止するというのが、イスラエル軍の方針である。パレスチナ側の情報によれば、これまでに、このデモで、パレスチナ人220人以上が死亡した。イスラエル兵も1人死亡している。
なお、ガザからは、6日、ロケット弾がイスラエル側へ向けて発射された。被害はなかったが、イスラエル軍は、反撃を加えた。
<国境に子供を置き去りにする親>
イスラエルは、重篤な疾患のあるガザの子供たちが、その親とともに、イスラエル国内の病院で治療を受けるための特別許可を出している。
6日、イスラエルとガザの国境エレツ検問所で、治療を受けるために、イスラエルへ時々来ていた4歳の男の子が置き去りにされているのが発見された。父親は、検問所まで来てから、子供を知り合いでもなんでもない他人に預け、イスラエルへ戻っていったという。これは明らかに違法行為である。
イスラエル軍によると、ここ数ヶ月、同様に子供を置き去りにしてイスラエルへ不法に戻って働こうとする親が増加しているという。検問所のイスラエル軍関係者は、「私も父親だが、このようなことは絶対ありえないことだ。」と語っている。
www.israelhayom.com/2019/02/08/sick-kids-from-gaza-are-being-abandoned-at-erez-crossing/
<石のひとりごと>
子供を置き去りにして、イスラエルで働いてお金をつくとうとする。本末転倒ではないか。しかし、もはやガザは、人間が生きる場所ではなくなってきていると言われているが、それは物理的なことだけでなく、心においてもそうなのかもしれない。
カタールの現金が搬入されているが、それも一時しのぎにすぎないだろう。どのようにガザが解放されるのか、いつそれが起こるのか・・・。