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ロケット弾に加え、自爆ドローンも:アシュドドで87歳女性死亡
ハマスのロケット弾による攻撃は、13日夜、ガザ周辺地域から、アシュケロン、アシュドドから、ベエルシェバ、ヤブネ、最南端のエイラットにも到達した。
アシュドドでは、シェルターに逃げようとした女性(87)が死亡。前日に負傷した女性(50)が、病院で死亡したことから、紛争が始まってからのイスラエル人の死者は9人となった。
アシュケロンでは、一発が7階建てビルを直撃し、60歳男性が重症となった。ベエルシェバでも建物に被害が出たが負傷者はない。
攻撃はベングリオン空港近辺にも及んでいる。このため、ほとんどの海外航空機はイスラエルへの着陸をキャンセルした。発着が必要な航空機は、エイラット郊外の新しいラモン空港に振り替えられている。
昨日からハマスは、ロケット弾だけでなく、自爆ドローン2機をイスラエルに向かって送り込んできた。ドローンは軍がすぐに破壊したが、それほど複雑なものではなかったので、今のところは、大きな危険にはならないとみられる。
イスラエルが大規模な空爆と地上軍からも砲撃開始
ネタニヤフ首相は、公式の声明を出し、攻撃には必ず返すとしてとして、13日夜から大規模な空爆を開始。予備役7000人を招集して、戦闘に備えていた。昨夜から、空軍の大規模な攻撃とともに、地上軍からガザへの砲撃も開始した。しかし、まだ侵攻するには至っていない。
(以下はガザとの国境にいるイスラエル軍:IDF)
www.timesofisrael.com/israeli-air-ground-forces-bombard-northern-gaza-in-heaviest-strike-yet/
イスラエル軍によると、戦闘が始まってからこれまでにガザの750箇所へ攻撃を行った。ロケット弾発射拠点160箇所、地下トンネル33本を破壊した。ハマス幹部が在住しているとみられる高層ビル4棟を破壊し、ハマス幹部を含む武装組織の60人を殺害している。
パレスチナ人の死者は、ガザ保健省によると、子供27人を含む103人。ただしこの中には、武装兵やハマス、イスラム聖戦関係者、また、ガザからの不良ロケット弾によると思われる死者も含まれている。
*ハマスの性能の悪いロケット弾:300発はガザ内部に着弾
ニュースでは報じられていないが、ハマスがこれまでに発射した1750発とみられるロケット弾のうち約300発は、イスラエルではなく、ガザ内部に着弾している。そのうち少なくとも1発は、ガザの学校に着弾しており、子供たちが犠牲になっている可能性がある。
イスラエルのパレスチナ人への戦争犯罪の審議を行なっているICC(国際刑事裁判所)のベンソーダ検事は、ガザで何が行われているか、注目していると語った。