レバノン国境で1人死亡:ヨルダン国境でも親パレスチナ・ラリー 2021.5.15

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1)レバノン国境で親パレスチナデモ:イスラエル軍砲撃でレバノン人1人死亡

レバノンとの国境に接する、イスラエル最北端で、メトゥラ。一応の国境とされるブルーラインのレバノン側で、数十人の親パレスチナ・デモを行った。掲げていたのは、パレスチナの旗とヒズボラの旗である。映像をみると周辺地域に放火する様子がみられる。

そのうちに、国境を超えてイスラエル側へなだれ込もうとしたため、イスラエル軍が、威嚇の砲撃を行った。これにより、レバノン人のモハンマド・ハタン(21)が死亡。もう一人も負傷している。

レバノンからは、この前日、3発のロケット弾がイスラエルに向けて発射された。今のところは、ヒズボラによるものではなく、レバノンに在住するパレスチナ人によるものであったみられている。

しかし、ヒズボラ(イラン配下)は、イスラエルに向けて、今もミサイル15万発ほども準備していることがわかっている。今の親イスラエルの波に、ヒズボラが加わると、これは大戦争になりかねない。

今回イスラエルの砲撃で死亡した人は、レバノン政府筋の情報では、ヒズボラではないとみられているが、非常に不気味な動きである。

2)ヨルダン国境で親パレスチナデモ:群衆が国境に向けて走る

イスラエルとヨルダンの国境では、ヨルダン人数千人が、「アルアクサ(神殿の丘のモスク)は、我々が血と霊によって解放する。」と叫びながら、親パレスチナデモを行った。

こちらでも、一時、検問をやぶってイスラエルへの国境へ人々が走る様子が伝えられている。しかし、その後、大きな問題にはなっていない。

www.timesofisrael.com/protesters-in-lebanon-jordan-rush-israeli-border-fences/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。