ガザでシンワルら司令官地下バンカー施設発見:トンネルで人質5人の遺体発見 2023.12.25

Shachar Yurman

イスラエルは、ガザ北部と一部は中南部で、今も激しい戦闘を続けている。ハマスとイスラエルの間で、1週間の停戦、人質交換などといった話も出ていたが、結局同意に至らなかった。またエジプトが、人質解放を含む停戦案を出したが、これについてはハマスが拒否した。

ガザ北部概ね制圧か?:ハマス指導者・メンバー8000人死亡

ガザでの戦闘はまさに休みなく続けられている。イスラエル軍は、主に北部のジャバリヤ、シャタイヤ、ガザ市、また一部は南部カン・ユニスで、ハマスの施設や指導者の家を破壊しながら、ハマス指導者やメンバーを殺す作戦を続けている。

イスラエル軍は、これまでに死亡したハマスは8000人とみている。ここに10月7日にイスラエルに侵入して殺されたハマスとその追随者1000人は含まれていない。

ガザからの情報によると、こうした攻撃で民間人も巻き添えとなり、1日で110人、また70人が死亡した日もあり、ガザの死者は、2万57人、負傷者は5万人となった(AP通信2日前データ)。この数字には、ハマス戦闘員の数も含まれている。

apnews.com/article/israel-hamas-war-news-12-22-2023-7453c6f92d74eb1e12e506489031b91b

ハマス逮捕者700人:病院院長がハマスとの関わりを証言

IDF

またイスラエル軍は、先週だけでハマス戦闘員200人を逮捕した。その中には、10月7日のイスラエル人虐殺に関わったとみられるハマスも含まれていた。これまでに逮捕したハマスは700人。その人々から様々な情報を獲得している。

そのうちの一人は、ジャバリヤのカマル・アドワン病院のアフマド・ハッサン・カフルート院長。自身や病院スタッフも軍事訓練を受けており、病院がハマスの軍事拠点になっていたことを証言している。言わされているというには、詳細なので、自白しているものだろう。

現在、イスラエル軍は、ガザ北部をおおむね支配下に置いた(とはいえまだ戦闘は続行中)として、中部、南部、特に、指導者らが潜んでいるとみられるカン・ユニスへ迫っている。

地下のハマストンネルや拠点での発見と破壊

1)ハマスの地下副司令官広場発見

イスラエル軍は毎日、地下トンネルや、ハマス関連の施設や武器庫の摘発を続けている。地下トンネルへのシャフトはすでに1500本が発見された。また摘発された武器は3万発に及ぶ。

最近では、ガザ市内にある大学、聴覚障害者の学校と、ホテルなどがある地域の下に、ヤヒヤ・シンワルとイスマエル・ハニエの居宅につながる地化バンカーを発見。副官ムハンマド・デイフ宅に続く地下トンネルシステムとそれに繋がる「副司令官広場」と発表した。

そこでは、上の民間施設のソーラーパネルからの電力供給システムも発見されたが、地上からは、そんな地下施設があるとは全く想像もつかないような施設だった。

以下はそのトンネルシステムをわかりやすく表示したもの

この数日前には、危険すぎるために兵士の代わりに、軍用犬がトンネルに入り、映像で明らかにした地下トンネルと付随する施設も公表されていた。

武器や、ジン爆テロ用のベストや、コンピューターなど、学校で押収した膨大な武器。

この数日前には、ジャバリヤで、500万シェケル(約1億7500万円)が詰め込まれたスーツケースが発見されていた。そうとう慌てて逃げたものとみられる。

 

 

 

トンネルで人質遺体5人発見・祈るイスラエル兵たち

こうした作戦の中で、司令室とみられる地下の部屋から、人質5人(民間人2人、兵士3人)の遺体が発見された。これからイスラエルに移送して、ユダヤ教式の葬儀を行うが、その前に遺体を前に祈る兵士たちの様子。

これまでにハマスは、すでにそうとうなダメージを受けていると見られるが、ハマスはまだテルアビブ含むイスラエル国内に、ロケット弾を発射している。

国内では、停戦して人質をまず取り返すようにとの訴えもあるが、今、イスラエル軍に戦闘が前に進んでいるのか、ネタニヤフ首相は、このまま戦闘を続行する意思を表明している。

石堂ゆみ

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。