エルサレムをかつぐ?-アメリカのイスラエル軍事支援 2013.4.17

1.イスラエルの迎撃ミサイル費用を新たに計上

厳しい削減予算を強いられているアメリカだが、アメリカの国防省は、2014年経済年(10月1日スタート)予算で、通常の軍事支援の他に、2億2000万ドルをイスラエルの迎撃ミサイル費用枠として別途計上したことがわかった。

これは、ホワイトハウスと下院がイスラエルへの軍事支援として計上している4億8600万ドルにプラスしてということである。国防省は、継続した迎撃ミサイル支援のため、2015年度分としては1億7590万ドルを計上している。

なお、アメリカのヘーゲル国防省が、近々イスラエルを訪問予定。

*17日朝ロケット攻撃

17日朝、エイラット(イスラエル最南端の町)に警報が響き、ロケット弾3発が着弾した。2発は市内に着弾したが、物損なし。ショックで数人が治療を受けている。

シナイ半島から発射されたとみられ、エジプトが調査にあたっている。サラフィストとよばれるイスラム聖戦主義グループが犯行声明を出した。*サラフィストとは、ハマスよりもっと過激なグループとのこと

2.イスラエルのイラン攻撃を支持

アメリカの上院海外支援委員会は、もし、イスラエルが自衛のためにイランを攻撃することがあれば、アメリカはイスラエルを全面的に支持するべきということで合意承認した。

ネタニヤフ首相は、昨日の独立記念レセプションに招待された100カ国以上の大使(日本の佐藤大使も含む)を前に、改めてイランの核化が危険であると強調。アメリカの同盟関係に感謝するとのべ、各国の協力に感謝すると述べた。

しかし同時に、「国というものは、最終的には自己責任において自衛するというのが基本である。イスラエルの自衛を認めてほしい。」と訴えた。

*イランでまたM7.8の大地震

そのイランだが、パキスタンとの国境付近で16日、再びM7.8の大地震にみまわれた。パキスタン側で34人が死亡しているがイラン側の被害状況は不明。イランでは10にも、M6.3の自身で37人が死亡したばかり。

<なぜアメリカはイスラエルを支援するのか?>

なぜアメリカはここまでイスラエルを支持するのだろうか。それはアメリカがイスラエルを愛しているとか、聖書的な視点とかいうものではなく、イスラエル支持がアメリカの国益につながると考えているからである。

イスラエルは、中東では唯一の民主国家である。さらに天然ガスの発見で、今後中東で、政治的経済的にも安定し、アメリカが最も信頼できる国があるとすれば、それはイスラエルである。

先月、イスラエルを訪問したオバマ大統領は、「イスラエルとの同盟強化は、アメリカ自身の国益になる」とはっきり言っていた。

しかし、聖書の以下のことばが思いおこされるところである・・・。

「見よ。わたしはエルサレムを、その回りのすべての国々の民をよろめかす杯とする。ユダについてもそうなる。エルサレムの包囲されるときに。その日、わたしはエルサレムを、すべての国々の民にとって重い石とする。すべてそれをかつぐ者は、ひどく傷を受ける。地のすべての国々は、それに向かって集まってこよう。」(ゼカリヤ書12:2,3)

<ボストン・マラソン爆破事件その後>

16日にアメリカで発生したボストン・マラソンでの爆破事件。オバマ大統領は、これをテロと認めた。しかしだれが犯行に及んだかはまだ手がかりはつかめていない。

爆弾は圧力鍋を使い、中に仕組まれた釘や金属片が飛び散ってより多くの人間を殺傷するようになっていた。こうした悪意に満ちた爆弾はイスラエルが経験してきたタイプのものである。

ネタニヤフ首相は、オバマ大統領に電話で、悲しみと共に負傷者の回復を祈るとのメッセージを伝えた。

この他エジプト(ムスリム同胞団)、サウジアラビアが、「市民を傷つけることはイスラムの教えではない。」と事件を非難する声明を出した。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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