イランとアメリカの対立 2017.2.8

イランとアメリカの罵り合いが続いている。まずは、アメリカが、オバマ政権時代に交わされた、6カ国とイランとの核兵器関連の合意を破棄すると強硬姿勢を示していたことがあげられる。

当然イランは反発。イランは先月29日、堂々と大陸弾道ミサイルの発射実験を行った。

これに対し3日、アメリカは、ミサイル実験やテロ支援に関わっているとするイランの個人13人と、12企業に対する掲載制裁を開始した。具体的にはアメリカとの取引停止など、銀行の凍結である。

同時に、トランプ大統領は、「イランは危険な火遊びをしている。」とツイートした。ホワイトハウスのスパイサー報道官は、「イランは、新しい大統領になったことを知るべきだ。トランプ大統領は、何もせずに座っているだけの大統領ではない。」と強気姿勢を示した。

すると、7日、イランのハメネイ最高司法指導者は、「アメリカの本当の顔が暴露した。」と言い返した。

アメリカの今回の経済制裁は、決してイランを揺さぶるレベルのものではない。今後、イランは、今のアメリカと再交渉する気はなく、今回始まった制裁が果たしてこのまま終わるのか、エスカレートしていくのか。トランプ大統領の手腕が注目されるところである。

イスラエルにとって、最も危険な国はイランである。今後、アメリカとイランの対立がどうなっていくのかは、イスラエルの治安に大きく関わってくることである。

ネタニヤフ首相は、国際社会に対し、イランの危険性について、訴えを再開し始めている。

www.reuters.com/article/us-usa-trump-iran-khamenei-idUSKBN15M0SY

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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