オマーンに続いて、湾岸アラブ諸国とイスラエルの関係改善を思わせる出来事がもう一つあった。
29日(日)UAEのアブダビで開かれていた柔道の世界トーナメントで、イスラエル人のサギ・ムキ選手が金メダルを獲得。アラブ諸国で、イスラエル国歌ハティクバが流れた。このトーナメントに同行したレゲブ・文化・スポーツ大臣が、ハティクバを聞きながら舞台上で涙する様子が伝えられている。
イスラエルは2017年にもこのトーナメントで金メダルを受賞したが、アラブ諸国でハティクバを流すことは拒否され、代わりに大会歌が流されたのであった。この件については、後にイスラエルとの交渉が行われ、国歌は流すということで合意されていたもようである。
この大会では、ムキ選手の他にも、3人のイスラエル選手が銅メダルを獲得している。
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こうしたイスラエル人柔道選手のめざましい活躍があるせいか、イスラエルでは柔道を習う子供達が多い。練習では、インストラクターも小さなこどもたちも、そろって、「いち、に、さん、し」などの日本語による数字や、なんとなく変な日本語が飛び交う中で、練習が行なわれていてほほえましい。
先日、ガザ周囲のキブツを訪問したが、そこにも子供達のための柔道教室があり、道場で、こどもたちが日本語を叫びながら、わいわいと楽しげに訓練に励んでいた。