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ガザ・フロティーラ船のグレタさんら3人帰国

環境保護活動家、グレタ・トゥーンベリさんら12人の親パレスチナ・活動家を乗せたフロティーラ船は、ガザへ向かっていたが、6月9日(月)、イスラエル軍に拿捕され、アシュドドへ連行された。
その後、10月7日のハマスの43分の記録映像を、グレタさんたちに見せた。
しかし、チャンネル12が報じたところによると、グレタさんたちは途中で、最後まで見たいかどうか聞かれ、そこで拒否したとのこと。途中までは見たということである。
グレタさんら3人は、6月10日(火)、強制送還に合意する書類に署名したことから、イスラエルを出国。グレタさんは、エルアル航空で、まずパリに行き、そこから、出身地のスウェーデンに戻った。
グレタさんは、空港で記者会見に応じ、「イスラエルに誘拐され、尋問された。しかし、私たちが受けたことは、ガザの人々の今の苦難とは比べ物にならない。」と述べた。
残りの8人は、出国に同意する書類に署名しないため、まだイスラエルから出国していない。8人のうちの1人は、フランス人EU議員リマ・ハッサン氏だった。
ハッサン氏は、イスラエルへのボイコットを公に呼びかけていたことから、今年2月の時点で、イスラエルへの入国を拒否されていた人物である。
ハッサン氏含む6人はフランス国籍であることから、マクロン大統領が、6人の帰国を要請。その後、1人は出国書類に署名して、帰国。5人はイスラエルに残留している。
まだイスラエルに残留している7人のうち、2人は、アルジャジーラの記者、オマル・ファイヤド、ヤニス・無マムディ。国境なき記者団が2人の即時解放を求めている。
2人はイスラエルの暴力的な拿捕を期待していたのかもしれないが、船の連行を担当したイスラエルのエリート部隊が全く衝突もなく、効果的に穏やかに一連のことを衝突なく行っていた。
イスラエル軍が、12人にサンドイッチと水も差し出し、笑顔で受けとるグレタさんの様子までを先に報じたことから、センセーショナルな報道にはならなかったということである。
ガザ情勢最新:混乱と戦闘続く
1)GHF食糧配布での混乱

ガザではGHFが食料の配布を昨日6月10日(火)も行ったが、どのように、どこで、どのぐらい配布されたかは定かではない。
数千人が押しかける中、20キロ以上歩いて来たという男性は、配布場に近づいてくると、手ぶらで帰る人を見かけるようになり、自分も配布終了と言われたと言っている。
また治安状況は悪いままで、パレスチナ側は、20人が死亡したと言っている。イスラエル軍は、近

づいてくるパレスチナ人たちを制止するため、警告射撃をしたことは認めており、調査すると言っている。
一方、国連経由の食糧配布も行われている。こちらは、横領の危険に直面している。また、イスラエル軍が各地で通行制限をしていると苦言も続けている。
かなりの無秩序ではあるが、すでにかなりの食糧はガザに入っているもようで、スープキッチンで並ぶ人々の様子は、以前よりは落ち着いているようにもみえる。
2)ガザ戦闘:ハンユニスだけで1200か所破壊:トンネル500メートル破壊
10月7日の攻撃に中心的な役割を果たしていたとみられているガザ南部ハンユニス。ハンユニスだけで、攻撃地点は、1200か所とのこと。地下25メートルに続いていた、トンネル500メートルを破壊した。
こうした中、イスラエル人人質2人に続いて、タイ人1人の遺体が発見された他、ヨーロッパ病院の地下に、10月7日襲撃に関わったハマスの拠点を発見。モハンマド・シンワルと10月7日事件に関係したテロリストたちを殺害した。一方で、仕掛けられていた爆弾で、イスラエル兵4人が戦死した。
他地域では、ガザ北部からイスラエル南部へロケット弾が発射され、関連地域でサイレンが鳴った。迎撃して被害はなかったが、イスラエル軍は、反撃するとみられ、ガザ北部地域に移動を警告している。
#عاجل ‼️ الى كل المتواجدين في شمال قطاع غزة وتحديدًا في أحياء الكرامة، عبد الرحمن، النهضة ومعسكر جباليا في بلوكات 975, 979, 980, 982, 983, 1814
⭕️جيش الدفاع الإسرائيلي يعمل بقوة شديدة جداً في مناطق وجودكم لتدمير قدرات المنظمات الإرهابية.
⭕️سيرد جيش الدفاع بشكل صارم على كل عملية… pic.twitter.com/bv3YjWr6BU— افيخاي ادرعي (@AvichayAdraee) June 10, 2025
