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テロ組織ヒズボラとの停戦を拒否するイスラエル:悪いのはイスラエルだけ?
ヒズボラは今もなお、戦う様相にあるが、現実には、イスラエルは、ナスララ党首はじめ、幹部はほぼ排斥したとみている。
מצורף עץ חיסולי הפורום הבכיר של ארגון הטרור חיזבאללה, שהוצג במהלך ראיון של דובר צה״ל, תא״ל דניאל הגרי, לערוץ אלחורה pic.twitter.com/vQdDUx02OJ
— צבא ההגנה לישראל (@idfonline) October 15, 2024
では今、だれがヒズボラを率いているかだが、ヒズボラ副指導者のナイル・カセムが、「戦争ではヒズボラを倒せない。解決は停戦だけだ」との声明を出している。また、レバノンのミカティ暫定首相も停戦を提起している。
イスラエルはこれに応じる様子はない。特に、先にベニヤミナの訓練基地でドローン攻撃を受けて、新兵4人が死亡したことからから、ドローン部隊を殲滅する新たな目標も掲げて、ベイルート郊外のヒズビラ拠点ダヒヤへの攻撃も続いている。
しかし、15日(火)には、キリスト教の村アイトへの攻撃も行い、22人が死亡した。イスラエルは、死亡したのは、ヒズボラ戦闘員だったと主張しているが、国連は独立した調査を行うとしている。
ここでもアメリカ含め、国際社会が、イスラエルに対して眉をひそめる様相にある。
UNIFILがイスラエルからの撤退要請を拒否・駐留は継続すると
またイスラエルの攻撃で、UNIFIL隊員2人が負傷したことで、イスラエルと国連の対立が深まっている。UNIFIL
は、イスラエルが意図的にUNIFILを攻撃。戦車が駐屯地に強制的に入ったと首相している。
ネタニヤフ首相はその声明の中で、イスラエルがUNIFILを攻撃対象にしていることを否定。ヒズボラが、UNIFILのすぐ近くに地下トンネルを作るなど、UNIFILとレバノン市民を利用していると訴えた。
ネタニヤフ首相は、南レバノン地域は戦闘になっているので、UNIFILにはいったん撤退してほしいと訴えた。ところが、UNIFILはこれを否定。これからも、駐留地に止まると言い返した。
www.timesofisrael.com/defying-israel-un-peacekeeping-force-insists-it-is-staying-put-in-lebanon/
しかし、UNIFILが危険に直面しているのは、自身が、ヒズボラが国連決議に違反して、UNIFIL近くにまでイスラエル攻撃の準備をしているのを黙認していたからなのである。イスラエルは、これまで何年も、警告と調査を訴えてきたが、UNIFILは何もしてこなかったのであった。
世界は全くもって、おかしい動きになりはじめている。