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イスラエルとUAEの国交正常化は、多くのイスラエル人にとってわくわくする出来事のようである。すでに市民の間でもその期待が感じられる。
イスラエルとUAE:市民レベルでの交流
イスラエル人の間では、まだ見ぬUAEへのツアー熱が高まっている。エルサレムポストによると、27日、イスラエル人の若者8人と、UAEの若者8人がオンラインで、2時間のミーティングの時を持った。両国の若者たちは、笑顔で質問しあったという。
主催者は、テルアビブのNGO Israel-is。Israel-isは、若者3万5000人を訓練して、旅行スポットなど8カ所に拠点を置いて、イスラエルとはどういう国かを知らせる働きをしてきたNGOだという。新型コロナ以降は、イスラエルが提案する解決などを様々な分野から発信している。
イスラエル人とイスラムの服装をしているアラブ人が、笑顔で話している様子を見ると、なんともうれしくなる。
www.jpost.com/opinion/israeli-and-emirati-youth-conduct-first-direct-dialogue-640407
以下は、子供達がイスラエル国家のハティクバを歌い、両国の旗をふる様子
משפחה באיחוד האמירויות חוגגת את הסכם השלום עם ישראל
צפו: משפחה באיחוד האמירויות חוגגת את הסכם השלום עם ישראל. עושים שלום מתוך שלום – שלום מתוך עוצמה. 🇮🇱🕊🇦🇪
Benjamin Netanyahu – בנימין נתניהוさんの投稿 2020年8月30日日曜日
UAEのユダヤ人
またUAEには、古くからのユダヤ人コミュニティがある(約1500人)。超正統派2グループ、保守派1グループ、コシェル(食物規定)サービスの会社がある。UAEは、意外にも寛容性があり、JCE(Jewish Council of the Emirates)を古くから保護していたという。
今、UAEでは、多くのユダヤ人の来訪を期待し、この唯一のコシェル・レストラン”エリのコシェル・キッチン”に注目が集まっている。今後、UAE
に新たな食文化が加わるとも期待されている。
JCE代表のロス・クリエル氏は、イスラエルとの国交正常化、直航便の就航で、イスラエルの同胞たちが、UAEに来て、この国でのユダヤ人の生活をわかちあえると喜びを語っている。
アブダビに超宗教施設:アブラハム友愛ハウス建設へ
UAEはスンニ派イスラム国だが、意外にも他宗教に寛大な国であることがわかってきた。アブダビには、モスク、教会、シナゴーグに、ヒンズー教寺院もあるという。
UAEは、アブダビに、「アブラハム友愛ハウス」を建設中で、2020年には一般公開する予定だという。このハウスは、3つの建物からなり、まずメッカ方面を向いているモスク、東を向いている教会、エルサレムを向いているシナゴーグが一カ所に向かい合う形で建てられている。
父祖アブラハムに関係する宗教が一カ所にあつまるという概念で、中央の森に立つと、全3宗教をいちどきに見ることができるという。
この概念は、2019年2月に、フランシス教皇がアブダビを訪問した際に、イスラム教のグランドイマムらと、署名した、人類友愛の概念に基づいている。
教皇が提示した人類友愛の概念とは、キリスト教徒どうしでの争いに対し、論争になる神学を理性を用いて排斥し、互いに赦し合い、教会は一致するべきであるという神学、イレニシズムに基づいている。イスラム教、キリスト教、ユダヤ教、それぞれ違った信仰はあるが、一致できる点を見て争わないようにしようということである。
www.bayut.com/mybayut/abrahamic-house-fraternity-abu-dhabi/
石のひとりごと
イスラエルとUAEの国交正常化。イスラエルの平和と発展のためには、喜ばしいことではあるが、同時にどうにもうさんくさい感じもただよってきた。
聖書によると、地球崩壊までに定められている最後の7年間の艱難時代は、イスラエルが、反キリストとよばれる世界統一指導者と契約を結ぶところから始まるとされる。(ダニエル書9:27)
平和のためであれば、イスラエルが異邦人とも契約を結ぶこともありうるということを今、私たちは、見ているわけである。