イスラエルの経済が過去40年の最低を記録する中で、UAEとの国交正常化は、大きな解決策になるとの期待が高まっている。UAEは、オイルリッチの国であり、イスラエルの技術力と組めば、最強になる可能性があるからである。
*イスラエルとUAEの国交正常化
mtolive.net/アラブ諸国と3国目:イスラエルとuae(アラブ首/
チャンネル12が報じたところによると、経済省は、UAEへの輸出(いろいろな形で可能い)は、現在、30万ドル程度だが、国交正常化により、3−5億ドルになる可能性があるという。さらにイスラエル技術への投資は、3億5000万ドルに及ぶ可能性がある。
www.timesofisrael.com/israel-said-to-estimate-uae-deal-worth-hundreds-of-millions-in-trade-a-year/
特にイスラエルには、優れたアラブ人によるスタートアップもある。これらの会社が特に湾岸諸国からの投資の対象担っていくと思われる。こうなると、パレスチナ人の中にも優れたスタートアップ人材がいることから、この波に乗ったほうがよいということになってくる。
ネタニヤフ首相は、UAEとの取引が、やがてはパレスチナ問題にもよい影響になるはずとの見通しを語っている。
イスラエルと、UAEでは、正式な条約署名はまだだが、すでに、コロナ関連の共同研究他、様々な動きが始まっている。まずは、直航便の手配。また電話回線の締結である。
www.timesofisrael.com/top-uae-tycoon-confirms-talks-with-israir-for-direct-flights-hails-great-deal/
とはいえ、Ynetによると、イスラエルは、目の前にイランを見ているUAEと軍事的な協力もすでに行っていたとのこと。この国交正常化で、イスラエルとUAEは、イランはじめシーア派諸国への監視の目を強化できることは間違いない。
www.ynetnews.com/article/SJq32uLMw
*UAE(971) アフマドさんと イスラエル(972)タマルさんの会話(英語):イスラエル外務省
イスラエル人のタマルさんが、UAEのアフマドさんに電話をかけている。タマルさんは、UAEを訪問することを楽しみにしているイスラエル人がたくさんいると伝え、アフマドさんも、イスラエルの人々が来ようとしていることを嬉しく思うと応えた。これは感動。
<湾岸6国:UAE・イスラエル国交を非難するイランを非難>
17日、湾岸6国(バハレーン、クェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、UAE)協力委員会は、UAEとイスラエルの国交正常化を「巨大な間違いだ」と評し、妨害を脅迫する発言をしたイランを非難すると共同の見解を発表した。
しかし、クエートは、UAEの次にイスラエルと国交を正常化するのは、クエートだと言われていることについては、明確に拒否を表明した、
www.timesofisrael.com/gulf-states-condemn-irans-threats-to-uae-over-its-normalization-with-israel/
湾岸諸国で、最も注目されるのはサウジアラビアの動向である。今のところ、サウジアビアがただちにUAEに続くことはないとみられる。
しかし、サウジアラビアとイスラエルは、イランという共通の敵を持っているので、すでに水面下での協力活動がすすめられいる。今後、表立っての国交正常化はないにしても、UAEを通じて、協力活動は強化されていくのではないかとみられる。
www.timesofisrael.com/saudi-arabia-silent-over-uae-israel-deal-but-covert-ties-under-focus/
またサウジアラビアは、5000億ドルをかけて、NEOMとよばれる、イノベーションハブの設立を目標としており、この設立のために、イスラエルにエキスパートたちも協力すると予測される。NEOMの予定地は、サウジアラビアの西側、イスラエル南端の町エイラットに近いとのこと。