エジプトとイスラエルがムスリム同胞団、ハマスを一掃しようとしている背景には、両団体と同じスンニ派過激派のISISが、シリアの混乱を土台に、イラクに急速に進出していることへの対策ではないかとの見方がある。
現在、イラクでは、ISISに対して、シーア派中心のイラク政府軍と、クルド自治区兵士が協力して戦っているが、ISISはこれまでに石油製精製施設も制覇して、バグダッドに駒をすすめつつある。
今日新たに4つの町を占拠し、西イラクを支配する形となった。またヨルダン、シリアとの国境を制覇したとBBCは伝えている。http://www.bbc.com/news/world-middle-east-27966774
*添付図:ISISがその存在と支配を主張するエリア
イラク政府からの軍事介入要請を受けているアメリカだが、今のところ、バグダッドにアドバイザー約300人を派遣した後は、大きな動きはない。
イラン(シーア派)とアメリカが、ISISを押さえることで協力する可能性ありかとも言われていたが、22日、イランがアメリカの介入に反対する声明を出した。ということは、両国の協力もなさそうだということである。
<第二次世界大戦依頼の難民の数:5000万人超>
イラク危機により発生した難民は、すでに50万人以上となった。今週、パキスタンでもタリバンの台頭で、避難民が続出し、こちらも50万人。
国連によると、この6月の時点で、全世界の難民は5000万人を超えた。これは第二次世界大戦依頼の数。
難民の行き先は、様々だが、最大受け入れ国は、パキスタン、レバノン、ヨルダン、トルコ。。。となっている。欧米ではアメリカ、ドイツ、フランスがトップ20位に入る。