8月7日は、トゥビアブと呼ばれる例祭だった。この日はユダヤ教のバレンタインデーと呼ばれる。
西岸地区の入植地シロでは、8年前から、トゥビアブに、女性たちだけが集まる集会が行われるようになっている。これは、聖書時代、ベニヤミンの残りの男性に妻を娶らせるため、シロの娘たちが踊っているところを略奪させたと書かれていることを記念する。(士師記21:19-23)
シロでは、女性たちが結婚を夢見て、デザイナーたちによるウエディングドレスのファッションショーが行われたり、女性閣僚や、有名な女性歌手が招かれるなど、女性たちが女性たちだけで楽しむためのイベントになっている。
ところで、イスラエルの結婚事情だが、イスラエル中央統計局によると、結婚の平均年齢は男性が27.5歳、女性は25.2歳と、イスラエルでも晩婚化が進んでいる。しかし、結婚率(人口1000人中の婚姻数)は、6.4で、OECDの中ではトップクラスである。
50歳の時点での未婚率は、男性が、1970年代には3%だったが、2015年は12%と急上昇。女性は、1970年代では2%であったのが、2015年には9%となった。未婚化はイスラエルでも進んでいるといえるが、社会問題にはまだなっていない。
ちなみに、日本の平均結婚年齢は、30.7歳、女性は29歳で、婚姻率は5.3%。50歳の時点での未婚率は、男性23%、女性は14%となっている。(2017年・厚生労働省)
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4999716,00.html
www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/data/mikonritsu.html
<石のひとりごと>
イスラエル人を見ていると、やはり結婚して子供を持つということに非常な喜びを見出している。男性も女性も子供が大好きなのである。日本では個人主義が間違った方へ進んだようで、残念ながら、子供を持つことが負担と感じられているようである。
それを政府のせいにしたりしているが、政府の落ち度などではないと思う。ただ単に自己中心が進んで、子供を育てることが面倒になっただけである。かくいう筆者も残念ながら、この年まで未婚で、国に子供を残せそうもない。
以前、エルサレムのバス停で、小学生の男の子と、ちょっとした話になった。彼のおばあちゃんの年を聞くと、私より、かなり若かった・・・。彼に子供はいるのかと聞かれ、ないと答えると、不思議そうな顔で、「何が楽しみなの?」と聞かれた。
イスラエルでは、安息日におじいちゃん、おばあちゃんがいて、大家族が皆でそろうこと。これこそが何よりもの幸せであることを、子供でも知っている。私自身を含め、日本人はいったい、どこで何を見失ってきたのだろうか。。。とイスラエル人を見ていて思わされる今日この頃である。