日曜午後、エルサレム南部アルモン・ハナティーブの旧市街を展望するハス・プロムナードで、バスから降りて集まっていたイスラエル兵のグループにトラックが突っ込み、4人が死亡。13人が負傷した。
死亡した4人は3人が女性兵士で1人が男性兵士。いずれも20歳代の若い兵士たちだった。
負傷者のうち、3人はトラックの下敷きになっており、クレーンで救出し、市内の病院に搬送されたが、重傷。もう一人も中等度から重傷で、9人は軽傷だった。
トラックは、いったん兵士らにつっこんだあと、バックして再び突っ込んだところで、兵士らのツアーガイドをしていたエイタン・ロンドさんが運転していた犯人を射殺して犯行を止めていた。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4904566,00.html
現場には40人の武装した兵士らがいたのだが、ちりじりに逃げており、犯人に立ち向かって射殺したのが、市民の男性であったことについて、軍は、調査に入っているという。
www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/222944
パレスチナ側に情報のよると、犯人は、イスラエルの刑務所から出所したファディ・アル・カナビールで、プロムナード近くのパレスチナ人地区ジャベル・ムカバ在住。トラックは盗難車だった。Yetによると、イスラエル軍は、このすぐあとにカナビールの犯人の自宅を破壊したもよう。
事件の後ハマスは、「昨今こうした事件が減ったというが、”抵抗運動”は決してなくならないとうことだ。」と犯行を賞賛する声明を出した。ガザでは、スイーツを配ってテロの”成功”を祝ったという。
緊急閣議のあとネタニヤフ首相は、現場を訪れ、「このテロは、フランスやドイツで発生したテロと同じ手口で、ISISの影響を受けた者の犯行だ。これは世界的なテロの戦いの一環である。」とのコメントを出した。
<海外でのイスラエル人テロ犠牲者>
先月の、ドイツのクリスマスマーケットでのテロでは、犠牲者12人のうち、1人はイスラエル人、ダリア・エルヤキムさん(60)だった。ダリアさんの夫のラミさんも重傷を負った。
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4896881,00.html
また、大晦日にトルコのイスタンブールで新年を祝っていたナイトクラブでのテロで、39人が死亡した事件では、イスラエル人女性1人が死亡。2人が負傷した。死亡したのは、アラブ系市民のライアン・ナセルさん(18)。