10日夜、トルコのイスタンブールのサッカースタジアムのすぐ外で連続爆破テロ(一つは自爆)があり、38人が死亡した。警察車両が爆破されたため、犠牲者は警察官30人と一般市民7人だった。負傷者は155人。
スタジアムでは、人気チームが試合をしており、爆破は試合が終了して2時間後に発生。BBCによると300-400キロもの爆弾が使用され、相当大きな爆発であったもよう。
11日になり、独立を求めてトルコ政府に敵対するクルド人勢力PKK参加のTAKというテロ組織が犯行声明を出した。
トルコでは、今年いっぱい、PKK関連やISISによるテロが多発した。2月アンカラで爆弾28人死亡(TAK)、3月アンカラで爆弾37人死亡(TAK)、6月イスタンブール爆弾11人死亡(TAK)、7月イスタンブール空港で爆弾36人死亡(ISIS)・・・など。
<トルコ:イスラエルとの関係回復は前進>
こうした大荒れのトルコだが、イスラエルとの関係改善は前進した。両国は、2010年に発生したマビ・マルマラ号事件*以来、政府間の国交が途絶えていた。(ビジネスは続行)
しかし、2014年になり、ネタニヤフ首相がトルコに謝罪を申し入れ、多額の賠償金を払うなどしたため、トルコは事件に関係したイスラエル兵に対する訴えを取り下げた。
イスラエルの在トルコ大使はすでにトルコ入りしたが、11日、トルコの在イスラエル大使もイスラエル入りを果たした。これをもって両国の国交は回復したといえる。
*マビ・マルマラ号事件
イスラエル領海へ侵入しようとしたガザへの”支援船”をイスラエル軍が阻止しようとして衝突。トルコ人活動家9人が死亡)だった。