イスラエルの国内・西岸、ガザ地区で諜報活動・治安維持を行う組織シン・ベトは、水曜、西岸地区でパレスチナ人を狙ったテロ行為を繰り返していたとみられるユダヤ過激派グループ(ベニヤミン地方の入植地ナハリエル拠点)に関係する7人を逮捕したと発表した。
7人のうち2人は未成年で、最年長は19才のイスラエル軍兵士。シン・ベトによると、グループは2015年後半に、パレスチナ人が寝ている家に火炎瓶を投げ入れたり、走行車両への投石や、「アラブ人に死を」と落書きするなどの行為を繰り返したとみられている。
調べによると、このグループは過激で知られる西岸地区ユダヤ人ユースグループのヒルトップ・ユースとも関連しており、現在、刑務所で収監中のリーダー、メイール・エッティンガーの影響を受けていた。
ハアレツ紙によると、逮捕された7人のうちの1人は、昨年パレスチナ人ダワブシェさん一家の家に放火した事件(夫妻が死亡し、幼い息子だけが重傷で生き残った事件)に関わった疑いがあるという。
www.jpost.com/Arab-Israeli-Conflict/Shin-Bet-says-it-broke-up-Jewish-terrorism-cell-451779
www.haaretz.com/israel-news/.premium-1.715570
これらの過激右派ユースグループは、治安に混乱をもたらして、今の世俗的なイスラエル政府を転覆し、”純粋”にユダヤの国を立ち上げることをめざしている。
パレスチナ人過激派だけでなく、これらのユダヤ過激派も同様に、イスラエルの治安にとって大きな脅威である。
現在、ヒルトップ・ユースのリーダー、メイール・エッティンガーと20人が収監されているほか、31人は自宅謹慎か、西岸地区への立ち入り禁止となっており、シン・ベトは、ユダヤ過激ユースグループは一応、取り押さえたとの考えのようである。