先に置換神学を否定したバチカンだが、法王フランシスが、はじめてそのお膝元、ローマのシナゴーグを法王として初めて訪問。世界のクリスチャンに、反ユダヤ主義を放棄し、キリスト教のユダヤルーツを再確認するよう訴え、「ユダヤ人とクリスチャンは同じ神の元で兄弟のようになるべきである。」と語った。
シナゴーグのある地域は、19世紀に至るまでの300年間、ユダヤ人が、キリスト教徒からは隔離された状態で住んでいたいわゆるゲットーで、ユダヤ人は、バチカンに対し、特別な税金を強制的に治めさせられていた。いわば長年の憎しみの壁があった地域である。
法王は、地域のユダヤ人社会指導者らや、イスラエルのユリ・エデルステイン国会議長、数人のホロコースト差依存者を前に挨拶をのべ、過激派が、イスラムの宗教の名で暴力を行っているとして、明確に非難した。
法王のシナゴーグ訪問は通常以上のセキュリティの中で行われたという。
<エルサレムでは教会に反キリスト教らくがき>
法王フランシスのユダヤ人との和解への努力と反比例して、ユダヤ過激派はキリスト教会に放火するなどの行為に及んでいる。
エルサレムポストによると、エルサレムの代表的な教会で、ドイツ・カトリックのマリア永眠教会に、ヘブライ語で、[イスラエルの敵、キリスト教徒に死を」と書かれているのが発見された。
www.jpost.com/Israel-News/Jerusalem-church-vandalized-with-crude-anti-Christian-slogans-441762