例祭前のエルサレムより 2015.9.6

エルサレムは日中の気温は31度だが、夜は19度と非常に気持ちのよい季節となっている。

町へ行けば、もう秋の例祭の雰囲気になっている。皮切りは9月13日日没からの新年祭。続いて23日がヨム・キプール。27日から10月5日までが仮庵の祭りである。

これに先立ち、今は、聖書からの習慣ではないが、「スリホット」とよばれる悔い改め月間が行われている。

新年祭は、単に新年を祝うだけでなく、主が来られるという裁きの始まりである。そのため、その前に、だれかを傷つけたならば、神と人の前に悔い改めて、関係をまず回復しようと言うのがスリホットである。

スファラディはエルルの月の1日(8月)から、ヨムキプールまで約1ヶ月、アシュケナジは、新年直前の安息日明け、すなわち昨夜6日深夜からスリホットと定めて、それぞれの1年を振り返っている。

スリホットの初日は、特にユニークで、深夜すぎにシナゴーグに集まり、主の哀れみ深い性質(出エジプト34:6-7)が読み上げられる。この間、いろいろなシナゴーグを回るスリホット・ツアーが行われる。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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