www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4667614,00.html
今回のネタニヤフ政権は、国会で61議席とぎりぎりなのだが、それに頭痛が加わった。
その61の1であり、国会副議長である、オレン・ハザン氏が、ブルガリアでカジノを経営しており、客に女性を斡旋していたこと、麻薬を使っていたことなどが、チャンネル2の摘発で明るみになったのである。女性を膝に乗せたり、両手に花状態の写真も公開された。
これを受けて、エデルステイン国会議長は、ハザン氏の役割をすべて保留にするという措置をとっている。しかし、イスラエルの法律では、国会議員を解雇することができないため、ハザン氏が、自分から辞任しないかぎりそのままになる可能性が高い。今の所、ハザン氏は、摘発内容を否定している。
このハザン氏だが、選挙名簿では、仮に総選挙でリクードが勝利しても、おそらく議員入りしないと思われていた30番目だった。ところが、リクードの予想外の勝利で、予想外に30番目までが議員入りすることになってしまったということである。
だいたいこれほどの過去のあるハザン氏が、選挙名簿に入ったのは、何かの駆け引きの結果で、ネタニヤフ首相は、まさか30番目が国会に入ることはないと予想して、ひっそりと名簿に載せたのではないかとの分析もある。
いずれにしても、ハザン氏は、過半数61中の1。現在、国会で決議のある日は、一人も欠けるわけにもいかないばかりか、病気欠席もできないというのが現状で、非常に苦しい連立運営を強いられている。こうした不祥事はネタニヤフ首相にとっては、頭痛の上に頭痛なのである。
<過半数61からの脱却めざす?>
少しでも議席数を増やして安定化をはかるため、ネタニヤフ首相が、外務相のポジションをもって中道未来がある党のラピード党首に連立参加を打診したという記事があった。
また先週にはユダヤの家党のナフタリ・ベネット氏が、右派のイスラエル我が家党のリーバーマン氏に、”へそをまげずに”連立入りするよう、すすめたという記事もあった。 いずれも断られている。