www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4652699,00.html
安息日に公共のバスを走らせるかどうかは、長い間、論議になってきたことである。ハイファでは一部の地域でシェルートが走っているが、世俗派のテルアビブですら、公共バスの運行については慎重だった。
ところが、このたび、一番安息日にバスが走りそうもないエルサレムで、安息日バスが走ることになった。走るのは、エルサレム北部のピスガット・ゼエブと市内中心部、南部のタルピヨットを回って、ベタ・ケレム、フレンチヒルへと戻るルート。運行は、金曜午後8時から土曜夜中の2時までとなっている。
運転手はもちろん非ユダヤ人で、利用者も年間50シェケル(1500円)の会員になることが義務づけられている。現時点での登録は500人だという。料金は一回乗りが12シェケル(360円)と通常の市内バスの約2倍となっている。
最近、イスラエルの交通省は、安息日のバスに許可をださなかったので、一部の市民からは「国会議員は、お抱え運転手に安息日に運転させているではないか」と反論するという経過があった。
今回、このバスの会社は、交通省の反対と、法律をうまくかいくぐって、運営する方法をみつけたらしい。この会社には、テルアビブなど、他都市でも運行してほしいとの依頼が来ており、最初の試みの状況次第と言っている。