エルサレムに安息日バス”Shabus” 2015.5.2

www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4652699,00.html

安息日に公共のバスを走らせるかどうかは、長い間、論議になってきたことである。ハイファでは一部の地域でシェルートが走っているが、世俗派のテルアビブですら、公共バスの運行については慎重だった。

ところが、このたび、一番安息日にバスが走りそうもないエルサレムで、安息日バスが走ることになった。走るのは、エルサレム北部のピスガット・ゼエブと市内中心部、南部のタルピヨットを回って、ベタ・ケレム、フレンチヒルへと戻るルート。運行は、金曜午後8時から土曜夜中の2時までとなっている。

運転手はもちろん非ユダヤ人で、利用者も年間50シェケル(1500円)の会員になることが義務づけられている。現時点での登録は500人だという。料金は一回乗りが12シェケル(360円)と通常の市内バスの約2倍となっている。

最近、イスラエルの交通省は、安息日のバスに許可をださなかったので、一部の市民からは「国会議員は、お抱え運転手に安息日に運転させているではないか」と反論するという経過があった。

今回、このバスの会社は、交通省の反対と、法律をうまくかいくぐって、運営する方法をみつけたらしい。この会社には、テルアビブなど、他都市でも運行してほしいとの依頼が来ており、最初の試みの状況次第と言っている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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