テルアビブのテル・ハショメール、ハイム:シェバ・メディカル・センター(国立リハビリテーションセンター)では、現時点でガザで負傷した兵士29人が、治療を受けている。その中には、作戦開始当初に重傷となり、オリーブ山便りでも祈りを要請したイタマル出身のモルデカイさんがいた。
わずかな時間だったが、記者会見に現れたモルデカイさんは、片足で立つだけでなく、軽くジャンプするまでに回復していた。
手に深い傷を負って入院している兵士ロイさん(21)の母親アイリスさんは、「負傷して病院にいると軍から電話がかかって来たとき、正直、ほっとしました。」と語った。まだ息子がガザにいる母親たちは、彼女をうらやましがるという。
元気でガザにいるより、多少は負傷しても、ガザの外にいる方がいい、というのが親心なのである。とはいえ、アイリスさんも、「この戦争はやらざるを得ないものだ。」との見解は変わっていないという。
<イスラエルで治療を受けるガザ市民>
ハイム・シェバ・メディカル・センターには、一部のガザで負傷したパレスチナ人が搬入されてくる他、子供・骨髄移植病には、紛争が始まる以前から白血病などの重病、慢性疾患で治療を受けるガザの子供たちがいる。
ガザからの子供たちとその家族は、紛争で帰宅できなくなっており、現在病棟の3分の2はガザ市民である。
この病院のCEO ゼエブ・ロツステイン氏は、自らも医師。病院では、人種にかかわらず、搬入されて来る患者は、まったく分け隔てなく、多くを問う事なく、最善の医療を行っているという。
また、イスラエルが、ガザ市民のためにガザ北部に設営している野戦病院がある。当初、ハマスは,ガザ市民に行かないように指示していたが、27日、ガザから患者が搬送され、治療を受けている。
ガザからの患者の搬入については、ガザ内部の医師との連携が不可欠だが、パレスチナ人の医師の安全のため、多くの情報は提供できないと語った。
ハイム・シェバ。メディカル・センターは、テル・ハショメール・センターの一部。輝・派書メールは、一つの地域全体が病院施設というイスラエルでは最大の医療センター(中東最大)である。
過去に、この病院施設では、ガザや西岸地区で活躍する多くのパレスチナ人の医師たちを育てている。実際、今ガザで働く医師の中にはここで訓練を受けた医師がいるという。
なお、ガザ市民の医療費だが、パレスチナ自治政府が払うことになる。実際には払えないため、イスラエルが代理徴収している税金から費用が捻出されることになるという。
<医療物資、輸血を拒否するパレスチナ自治政府>
イスラエルは、ガザ地区内部の医療事情に悪化を受けて、医療物資と、輸血用血液の支援を申し出た。しかし、パレスチナ自治政府はこれを拒否している。(この費用については、イスラエル政府の出費として無料での申し入れである。)
www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4550862,00.html
*イスラエルからガザへの物資搬入は、常にパレスチナ自治政府が間に入って実現している。
このような事は全く報道されないで、イスラエルはいつも悪者。イスラエルの人達は犠牲者が増える度に心を痛め、ハマスは市民の犠牲者が増える度に好都合だと喜ぶ。これほどまでにも悪と善が明白な事はない。
本日、イスラエル旅行から帰国しました。3週間の滞在中、何度かシェルターに避難しましたが危機感はあまり感じませんでした。IDFに感謝です。