ガザ周辺続報 2013.12.26

ガザからの射撃でイスラエル人が1人死亡したことを受けて、昨日イスラエルがガザにむけて行った報復攻撃した一件。ガザからの情報によれば、イスラエルの攻撃によって3才の女の子が死亡している。

暴力の連鎖が懸念される中、昨夜深夜すぎ、アシュケロンで警報がなり、カッサムロケットがガザから撃ち込まれた。

幸いビーチの空き地に着弾したので被害はなし。今のところ、ハマスも状況を悪化させたくない様子だということで、大きな紛争にはエスカレートしていない。

しかし、イスラエルは念のため、スデロットとベエルシェバにアイアンドーム(迎撃ミサイル)を配置した。

<怒りの矛先は・・?>

今回、ガザからのテロの犠牲となったサラ・アブ・ラティフさんはベドウイン(アラブ人)である。彼が、国防省に雇われて、危険なところで作業していたにもかかわらず、ヘルメットや防弾チョッキすらつけていなかったため、ベドウインの家族からは、イスラエル政府への激しい批判が出ている。

ベドウインたちの攻撃の先は、ラティフさんを殺害したガザのテロリストではなく、イスラエル政府となっている。イスラエル政府とベドウインの関係は、プラワー法案をめぐって最近、微妙となっていた。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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