レバノン国境でイスラエル兵1人射殺 2013.12.20

16日夜、ローシュハニクラとよばれるイスラエルとレバノンの国境付近で、イスラエル兵が車を運転しているところをレバノン兵に射殺された。

死亡した兵士は、シュロミ・コーヘンさん(31)。シュロミーさんは、無防備のまま国境すれすれを走るなど、いろいろ謎につつまれていたが徐々に状況が明らかになってきた。

射殺したのは28才のスンニ派系レバノン兵(27)。単独行動で、イスラエルとの国境へ近づいて数発射撃ち込んだところ、一発がシュロミさんにあたったもよう。レバノン軍は、この兵士を逮捕・拘束している。

なお、この件に対するイスラエル軍の報復攻撃等は今のところなく、平穏は保たれている。しかし、レバノンとの国境では、先週にもイスラエル軍を狙ったとみられる爆破事件があったばかりである。

ヤアロン国防相は、「次にこのような事があった場合、レバノン軍の責任」とレバノンに釘をさす発言をしている。

今回死亡したシュロミ・コーヘンさんは3年前に結婚した妻と、11ヶ月の女の子の父親だった。犯人のレバノン兵も3年前に結婚し、3人の父親。最年少の子どもは、わずか生後5日目だった。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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