シリアのOPCWが一時停戦を要求 2013.10.14

シリアでは13日、国際赤十字のスタッフ7人が何者かに誘拐された。14日になって7人は無事戻されたが、シリア内部はやはり戦争地帯である。

先週には、アラウィー派(アサド大統領側)の200人近くの村で全員虐殺されているのが発見された。さらに昨日はダマスカス市内で2件の自爆テロが発生している。

シリアで化学兵器の処理にあたっているOPCW(化学兵器禁止機構)は、危険すぎて入れない地域があるため、一時的停戦を要求している。しかし、反政府勢力は化学兵器のみに対処して安堵している国際社会の動きに反発しており、停戦に協力する気配はない。

反政府勢力にはいまや、アルカイダを中心に様々なサラフィストのグループが入り込んでいるが、国際社会は、この中でも穏健で”まともな”といえるシリア人の代表として自由シリア軍を連絡先としてつながりを維持している。

しかし、その頼りの綱である自由シリア軍の代表が今日、「ジュネーブのシリア和平会議がすすめられても出席しない。」との意向を発表した。シリア問題、まだまだ解決は見えてこない。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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