ロシアの警告:シリアの核研究施設!? 2013.9.7

アメリカの上記のような動きに対し、ロシアは、あくまでも「化学兵器を使用したのはシリア政府ではない可能性がある。証拠を出せ。」と言い続けている。シリアのアサド政権も、化学兵器使用を否定。反政府勢力が欧米の関心を買おうとして使用しているのだと主張し続けている。

<シリアに核施設がある>

ロシアのプーチン大統領は、国連に対し、もしアメリカがシリアを攻撃した場合、ダマスカス近郊にある核研究施設が破壊され、地域全体を汚染する。

濃度の高い危険な核物質が、テロ組織の手にわたる危険性があると警告。早急に調査するようIAEAに依頼した。

<ロシアも地中海に巡洋艦を派遣>

ロシアが巡洋艦(巡航ミサイルつき)モスクワをシリアの地中海に向かわせていることがわかった。10日後ぐらいには地中海に到達する。

ロシアは、シリアに高度な誘導式迎撃ミサイルS300を売却したことで知られる。しかし、S300の搬入はまだ完了しておらず、現在保留になっている。プーチン大統領は、アメリカが攻撃した場合、搬入再開を示唆する発言をしている。

<イランはどう出る!?>

イランは、あくまでもシリア政府を支持する意向を伝えている。しかし、シリアへ軍を派遣することはないとも言っている。(すでに革命軍はシリアに入っているが・・・)

アメリカが攻撃した場合、イランはヒズボラに支持してイスラエルを攻撃させる可能性が高い。ヒズボラは、現在、あらたに戦闘員を徴集しているとの報告がある。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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