シリア難民1万人がいっせいにイラクのクルド人地区へ 2013.8.19

内戦の続くシリアだが、昨日、シリアのクルド人1万人がいっせいにイラクのクルド人地区へなだれこんだ。

先週からすると2万人がイラクへ逃れたことになる。BBCなどによると、大群衆が徒歩で逃れてくる様子が報じられた。難民たち証言によると、シリアでは食料はじめ物資の不足が深刻なのだという。

難民の半数近くは子どもたちである。全シリア難民は200万人に近いが、そのうち15万人がすでにイラクに逃れていた。現在、国連など支援NGOたちが対処に追われているが、対処しきれていない状況である。

イラク北部のクルド人地区は、独立への運動が始まっており、独自の軍ももっている。シリアの内戦では、アルカイダ系アル・ヌスラなどと戦っており、もしシリアにいるクルド人がテロにあうなどの事態になれば、本格的に介入すると言っており、緊張が高まっている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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