人工肉で正統派もチーズバーガーの可能性 2013.8.13

オランダで世界初の人工肉(牛などの細胞から人工的につくりあげた肉)によるハンバーガーが発表された。イスラエルではさっそく、この肉はコシェルかどうかの論議が始まっている。

コシェルとはユダヤ教の食物規定に合っている食品のこと。ユダヤ教では、肉と乳製品を一緒に食べてはいけないという律法があるため、チーズバーガーはアン・コシェル、つまり禁である。

しかし、人工肉は、肉のようで肉ではないため、もしそれ自体がコシェルと判断されれば、正統派もはれてチーズバーガーを食べられるようになる。これは画期的である。

人口肉がコシェルかどうかの判断だが、まずは細胞を取った牛が、規定にそったとさつ法で死んだ牛かどうかが問題となる。もしそうであればその人工肉はコシェルと判断され、チーズバーガーへ一歩進む。

しかしこの件については、同じ正統派でもハバッド派は、「元になる細胞が肉からきているのだから、人工肉は肉である」と主張し、意見が分かれている。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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