26日、国の連邦最高裁は、「結婚防衛法」を違憲であるという判決を出した。「結婚防衛法」とは結婚とは異性間の関係であると定義づける憲法だった。
つまり、アメリカは、「結婚は1人の男性と1人の女性の関係である」という定義を放棄したということである。オバマ大統領は、連邦最高裁の決定を支持するとの声明を出した。
今後、アメリカでは、同性婚であっても、異性間の夫婦と同様に、配偶者としてのビザの発給や、税金控除などの権利が適応されることになる。
アメリカではすでに首都ワシントンを含め、13州が同性婚を認めている。ところが、これまでは、結婚防衛法があったため、州の法律では結婚しているのに、同性であれば国の様々な夫婦としての権利を得られないという矛盾が発生していた。今回の判決は、こうしたニーズを鑑みたものである。
なお、同性婚を認めるかどうかは各州の判断に任せるということになっている。しかし、現在すでに同性婚を認めている州に加えて、3州がこの夏には、その仲間入りすることが決まっている。
今回の判決で、さらに同性婚を認めざるを得ない州も出てくると思われる。またイスラエルを含め、世界のゲイたちがそれぞれの国で、同様の要求をだしてくるかもしれない。
<ピューリタン開拓のマサチューセッツ州が・・・>
17世紀、かつて新天地アメリカをめざした敬虔なプロテスタントのピューリタンたちは、アメリカ北東部のニューイングランドからその開拓を始めた。
その影響で、マサチューセッツ州はアメリカでも日曜日にビジネスをしないという法律を最後まで守った州だった(現在、この法律はない)。ところが、同性婚を認めた州は、マサチューセッツ州が1番先だった。