ゴラン高原には、過去の戦争で埋められた地雷がまだ多数残っており、立ち入り禁止区域の標示があちこちにみられる。イスラエル軍は、定期的にそれらの除去を行っているが、昨日、そのうちの対戦車用の地雷が爆発し、兵士1人が死亡した。3ヶ月前に入隊したばかりのロイ・アルフィさん(19)だった。
この地雷は、イスラエル製で、場所も確定されていたものだった。事故原因はまだ明らかになっていないが緊迫するシリア情勢とは関係ないとみられる。
ゴラン高原では2010年、家族とハイキングしていたダニエル・ユバルさん(12)が古い地雷の爆発事故にあい、片足を失った。これを受けて2011年春から、イスラエルでは地雷の除去が法律化された。イスラエル軍がゴラン高原とヨルダン渓谷にある地雷の除去にあたっているところである。
現在、全世界に埋められたままの地雷は2億個に上ると推測されている。ダニエルさんは”Peace of roots(平和の根)”の使者として国連等で、地雷除去に関する活動を続けている。