カトリックの群衆は24日、オリーブ山でしゅろの枝を手に持って行進。その群衆が、27日はゲッセマネの園で祈り会。29日は各グループに別れてビアドロローサを行進し、聖墳墓教会へ。十字架をかついで歩くグループもある。
あまりにも人数が多いため、多くの警官が出て、無秩序を監視していた。しかし聖墳墓教会の入り口近くでは、クリスチャンらが警察を押して前進しようとして一時混乱になった。その混乱に乗じて、警察の柵を越えて教会へ走る者も続出だった。まったくもってキリストの証とは言えない悲しい風景だった。
31日(日曜)には、カトリックは聖墳墓教会へ、プロテスタントは園の墓で礼拝が行われることになっている。こうした光景を見るユダヤ人に「キリストは異邦人だけのもの」と確信させることにならないよう祈りが必要とも言われている。
<変わり種?新法王フランシスコ>
新しくバチカンの法王に就任したフランシスコはアルゼンチン出身。就任直後から、質素を主張し、住む場所も法王の住居にまだ入らず、枢機卿の時に使っていたホテルに滞在したまま。
世界の司祭たちには、「儀式にばかりこだわらず、人々とともにいること」をすすめる。
昨日は足洗の儀式において、ローマ市郊外の刑務所にいる若い囚人たちの足を法王自身が洗った。その中には女性やイスラム教徒も含まれていたという。