続報・西岸地区情勢 2013.2.26

<ヘブロンの様子>

昨日ヘブロンにおいて、メギドの刑務所で死亡したパレスチナ人アラファト・ジャラダト(39)の葬儀が行われ、数千人が参列した。群衆はイスラエルへの報復を叫んだが、イスラエル軍との大きな紛争はなかった。プリムでにぎわう嘆きの壁の上に位置する神殿の丘も無事だった。

<ベツレヘムで少年2人負傷>

しかしベツレヘムでは、石投げをするパレスチナ人にイスラエル軍が実弾も使ったため、13-15才の少年2人が負傷した。うち1人は頭部外傷で重傷となっている。少年二人は現在、エルサレムのハダッサヘブライ大学病院(イスラエルの病院)で治療を受けている。

少年の家族らは、「息子はデモには加わっていなかった。息子はイスラエル軍に狙われたのだ。」と主張している。しかし、石投げをしているのは10-20代の若者がほとんど。負傷した少年らがその場にいながらデモに加わっていなかったとは言い難い状況である。

もしこの少年たちが死亡するようなことになれば、再び暴力に火がつくと懸念される。パレスチナの若者たちをおぼえてとりなしが必要である。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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