25日、ヨルダンでも初めての国会の総選挙が行われた。これは、ヨルダンで発生したアラブの春の結果、実現したことである。この選挙では最も組織力のあるムスリム同胞団はボイコットした。
そのため、選挙結果では別のイスラム主義勢力が、議席数を伸ばしたが、結果的に、親王室派が過半数を維持し、王室の主導が維持されることとなった。しかし、今回の選挙で、これまで国王にあった権威の一部は、議会に委譲されることになる。
まだまだ可能性は低いが、イスラエルの懸念は、アラブの春の延長でヨルダン王室が転覆させられること。その場合は、ヨルダン人口の70%を占めるパレスチナ人が台頭し、西岸地区のパレスチナ人と協力する可能性がある。