イスラエルでは22日に、国会の総選挙が行われる。議席は120議席。現在、毎日のように、獲得議席数の予測がなされている。
今回の選挙では、ネタニヤフ首相のリクードとイスラエル・ベイテイヌ(イスラエル我が家)の合併党が政権を取ることは間違いない。しかし、選挙日が近づくにつれて、この合併党の予想獲得議席数が、確実に低下している。
かわりに伸びているのが、「ユダヤ人の家」党。これは宗教シオニストの党で、エルサレムはもちろん、西岸地区も全部、神がユダヤ人に与えたものだとの理念を基本姿勢にしており、二国家二民族として土地を分け合う意思はない。
時期政権の右派色が濃くなるにつれて、左派政党や、最大野党の労働党をはじめ、歩み寄りをみせていた「未来がある党」や「ツィッピー・リブニ党」なども、連立には加わらないとの意思表示をしはじめている。
ネタニヤフ首相は、ユダヤ教政党や右派政党だけでなく、極右などとも連立を組まなければならなくなると予測されている。つまり、イスラエルはますます右派となり、和平の希望はさらに遠のきつつあるということである。