アメリカ財政の壁・回避へ 2013.1.1

1月1日にアメリカで減税政策の期限切れによる減税失効と、国家債務(国の借金)が法律で定められた上限に達したために、歳出の強制削減に突入し、景気が失速すると懸念されていた「財政の壁」。

期限ぎりぎりの31日になって、上院において、民主・共和両党が、オバマ政権の対策案への合意に達し、回避されるみこみとなった。合意したのは、年収45万ドル以下の世帯に関しては減税を延長すること、歳出の強制削減を2ヶ月延長するという点。年越しとなった下院での協議も合意に至る見通しだ。

しかしお金がないことには変わりはないので、高所得者は増税となる他、この2ヶ月の間に予算案の徹底見直しがなされることになる。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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