シナイ半島からイスラエルへ、テロ集団 強行侵攻 2012.8.6

5日午後8時(日本時間6日午前2時)、グローバル・ジハーディスト(アルカイダ関係のイスラム過激派で聖戦主義者・・イスラムのために殉教する者)のグループが、シナイ半島北部ラファ付近を警護していたエジプト警備隊を、RPGミサイルなどで襲撃し、15名を殺害。

エジプトのAPC(兵士運搬軍用車)2台を強奪して、イスラエルとの国境カレン・ショムロン検問所へ移動し、警備中のイスラエル軍に対して対戦車砲などで攻撃を開始した。イスラエル軍が応戦し、1台は爆破したが、1台はイスラエル領内へ侵入した。

エシュコル地域などイスラエル南部ガザ周辺住民には、一時外出禁止の指令が出されていたが、まもなくイスラエル空軍が侵入車両を空爆して、ジハーディストら7人はすべて死亡した。イスラエル市民、兵士らに被害はなかった。

<再燃するガザ情勢>

これに先立ち、イスラエル空軍は、ガザへのピンポイント攻撃を行い、1人(19才)が死亡した。イスラエル軍によると、ガザで死亡したのは、ジハーディストで、イスラエルに対するテロを計画中だったという。

その後まもなく6時ごろ(日本0時ごろ)、イスラエル南部スデロットなどに連発したミサイルが着弾している。

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。

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