イランとの戦争が続き、原油が不足するという世界的な経済危機が広がりつつある中、その原因を作ったとされるトランプ政権とイスラエルへの反発が、アメリカ国内とヨーロッパで拡大している。
3月12日、アメリカ、ミシガン州のシナゴーグ、テンプル・イスラエル・シナゴーグに、トラックが正面玄関から突入。運転手はすぐ降りて、シナゴーグの中を走り抜けようとして警備員たちと衝突し、死亡した。トラックは炎上し、シナゴーグも一部が火災で損害を受けた。
このトラックに1人が轢かれて病院に搬送されたが、回復に向かっているとのこと。シナゴーグには、幼稚園が併設されており、事件当時も、幼児数十人と、その保護者など140人ほどがいたが、全員無事とのこと。
犯人は、レバノン人で、2011年からアメリカへ移住していた、アイマン・モハンマド・ガザリ(41)。報道によると、ガザリの兄弟2人はヒズボラのロケット部隊隊員だった。その2人を含む、ガザリの姪や甥などを含む家族の複数人が、イスラエル軍の攻撃で死亡していたとのこと。その復讐が動機だった可能性がある。
これに先立ち、先週6日(金)、カナダのトロントでは、2つのシナゴーグで、銃撃テロが発生していた。幸い、誰もいなかったため、死傷者は出なかったが、カナダのユダヤ人の間でも警戒感が広がってる。
ヨーロッパのシナゴーグも標的になっている。ドイツ、イギリスなどヨーロッパでは、2年半前のハマス襲撃から、すでに、反ユダヤ主義暴力が増加していたが、イランとの戦争が始まってからは、さらにその脅威が高まっている。
ベルギーのリエージュ市のシナゴーグでは、9日(月)、午前4時ごろ、シナゴーグ前で爆発が発生。向かいの家の窓ガラスが破損した。早朝でもあり、負傷者なかった。
www.bbc.com/news/articles/c39wy142j8ro
続いて、11日(水)には、ギリシャで、13日(金)には、オランダのシナゴーグが放火された。
また、本日14日(土)早朝、オランダのアムステルダムでは、ユダヤ人学校で爆発が発生。警察と消防が駆けつけ、被害は限定的で、負傷者もなかった。
www.theguardian.com/world/2026/mar/14/deliberate-attack-explosion-damages-jewish-school-in-amsterdam
こうした中、エルサレムポストが伝えたところによると、アシャブ・アル・ヤミンと名乗る一派が、ヨーロッパのシナゴーグ3件については、襲撃の犯行声明を出した。初耳の組織だが、彼らの犯行クリップを、IRGCが拡散していたことから、IRGCとの関係も疑われている。
アシャブ・アル・ヤミンは、右派の仲間と訳される。いわゆる政治的な右派ではなく、正義、後世という意味のことばだという。正義感を持って、ユダヤ人を捌くと主張しているかのようである。
またその団体のロゴは、IRGCと、イラクのヒズボラ、レバノンのヒズボラといったイラン傀儡の特徴を表しており、無関係とは言えないとのこと。
