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ホルムズ湾機雷敷設とペルシャ湾タンカー2隻炎上で原油急騰
イランとの戦争が始まってから2週間になる。イスラエルとアメリカは、優れた空軍力を使って、イランのミサイル発射昨日や、IRGC(イラン革命防衛隊)拠点、その司令官たちを殺害し、トランプ大統領は、イランはかなり弱体化したとして、戦争は間もなく終わるといった発言もしていた。
しかし、イランによる、ミサイルやドローンによるイスラエルへの攻撃は、全国で休みなく続いている。
また、湾岸署国の米軍基地にとどまらず、UAE、サウジアラビア、クウェート、バーレーンなど湾岸諸国の空港や民間施設、淡水化施設にまで及び、その後、石油、ガス施設への攻撃が始まった。
このため、石油やガスの精製が停止を余儀なくされている。
さらには、ホルムズ海峡の封鎖に踏み切り、機雷(12個?)を敷設したと表明。中国、インド船籍など、特別にイランの許可を得た船以外は通過ができなくなった。イランは2000から6000個の機雷を保有しているとみられている。
www.nikkei.com/article/DGXZQOCB115C50R10C26A3000000/
これにより、石油タンカー含め、世界中の船舶が通過できなくなり、ペルシャ湾で、750隻が足止めになっている。このうち約100隻がコンテナ船で、日本関係の船(日本郵船、三井商船など)も44-45隻含まれている。
ロイターによると、世界のコンテナ船の約10%が、今現在、ペルシャ湾で足止めになっているということである。
こうした中、3月11日(水)、ペルシャ湾の奥の方、イラク領海内で、石油タンカー2隻(マルタ船籍とマーシャル諸島船籍)が、ドローンに攻撃され、大炎上した。
乗組員38人が救出されたが、1人は死亡した。またこれにより、原産国イラクが石油ターミナルの閉鎖を余儀なくされた。イランによるものと見られている。
www.nytimes.com/video/world/middleeast/100000006556568/tanker-gulf-of-oman.html?smid=url-share
また、ホルムズ海峡を通過しなくてもよい、オマーン南部サラーラの主要な港もドローンによる攻撃を受けた。
www.nikkei.com/article/DGXZQOCB129S70S6A310C2000000/
www.cnn.co.jp/world/35244927.html
イランは、報道官を通じて、「イランは中東から1リットルたりとも原油の輸出を認めない」との声明を出していた。
このほか、世界に肥料を供給していたのが中東であったことから、ホルムズ海峡の封鎖で、これから春に向かって種蒔きをする農家に肥料が届かなくなり、農業にまで影響してくる可能性もある。
世界で備蓄石油放出も原油価格高騰止められず:日本は深刻
ホルムズ海峡は、世界の石油供給量の20%が通過していたため、それが今ストップしていることになる。このため、11日(木)、今問題について、G7が首脳会談を行った。その後、12日に、IEA(国際エネルギー機関・32ヵ国加盟)が、4億バレルの備蓄石油の放出を決めた。
しかし、その後も原油価格は、上がり続けており、4億バレル出しても長続きしないなどで、効果は疑問視されている。
最終は、1バレル100ドルぐらいだが、イランは、1バレル200ドルを覚悟するよう言っている。
www.nytimes.com/2026/03/11/world/middleeast/us-oil-reserves-trump-iran.html
*日本は深刻
ホルムズ海峡封鎖の影響を大きく受けるのは、アジアである。特に日本は、輸入する原油の90%が、ホルムズ海峡を通過している。中東から日本まで、約3週間かかることからすると、今から3週間後、3月末ごろには、原油の輸入量がほぼゼロになる見通しである。
高市首相はこれをみこして、世界に先駆けて、国内の備蓄石油を放出することを決めた。また、補助金を出すことでガソリンの高騰を抑えようとしている。
しかし、ガソリン価格は、既に1リットルあたり20円以上高騰し、陸続きでない沖縄や石垣島では、すでに1リットル225円になる見通しとなっている。ガソリン、LNGや、石油製品とにも影響が予想され、物価高が進むなどの危機的状況に向かっている。
また、19日(来週木曜)には、高市首相が、トランプ大統領と会談することになっている。自衛隊をホルムズ海峡に派遣して、機雷の撤去を迫られるかもしれないと懸念されている。今日本を覚えてのとりなしが緊急の課題になってきている。
サイバー攻撃・欧米でのテロも懸念
日経新聞によると、アメリカとイスラエルに反発するハッカー集団が、イラン側に加勢しており、今後ゲリラ的なサイバー攻撃が懸念されている。
アメリカのネットワークによる分析では、イスラエルへのサイバー攻撃を宣言した集団は60を超えるとのこと。
主な手口は大量のデータを送り付けてシステムを停止させる「DDoS(ディードス)」攻撃、偽のアプリやショートメッセージサービス(SMS)でマルウエア(悪意のあるプログラム)に感染させる「フィッシング」などとのこと。カタールや、バーレーン、UAEなども標的になっている。
イスラエルは、こういう分野は世界一である。すでに官民がタックを組んで、阻止どころか、おそらくは攻撃に回っているかもしれない。
しかし、もっと深刻な問題は、イランが、世界中にいるテロ組織の活動を扇動し、欧米社会でテロが発生することだと言われている。
すでに、海外にいるイスラエル人や、ユダヤ教シナゴーグへの攻撃も発生している。
イラン最高指導者マジタバ師・最初の声明発表も本人の姿も声もなし
こうした中、9日(月)に、ハメネイ師の後継者として、その息子マジタバ氏が、12日(木)に、就任後初めて、声明を出した。
しかし、本人の声ではなく、テレビで代読されたものであった。
内容は、ハメネイ師暗殺と女子小学校攻撃の復讐を誓うことや、ホルムズ海峡封鎖継続、中東にある米軍攻撃と徹底抗戦を表明している。IRGCが、モジタバ師に忠誠を誓うとする内容もあった。
マジタバ師は、最初のイスラエルとアメリカによる攻撃の際に負傷したと伝えられており、どの程度の負傷なのか、果たして生きているのかなども明らかでない。この声明もどこまで本人によるものなのかもわからない。
今イランを牛耳っているIRGCが、負傷しているマジタバ師を最高指導者として引き出し、操り人形にしている可能性を疑う分析もある。
www.nikkei.com/article/DGXZQOCB12C020S6A310C2000000/
www.jpost.com/middle-east/iran-news/article-889835
石のひとりごと
イランはなぜイスラエル、アメリカだけでなく、中東や世界にここまでの破壊を繰り返しているのか。反撃ということだろうが、世界と自分をも破壊する勢いである。
今、世界が、大迷惑を被る中、悪いのは、アメリカではなく、アメリカをそそのかしたイスラエルという考えがじわじわと出始めている。
イランが今、していることで、最終的に、世界中がイスラエルを憎むようになるのかもしれない。
結局のところ、イランは自国民や世界の迷惑になることなどなんとも思っていない。目標は、ただイスラエルを撲滅することにあるという背景も見えてくる。
あるイスラエル人の評論家は、「イスラエルは全人類の0、01%なのに、99.9%の世界が、悪いのはイスラエルだと非難するのはどういうわけか、考えてほしい」と言っていた。まさにこんな国は今も歴史の中にもない。イスラエルだけである。
イスラエルは、聖書によると、神である主を証するという使命を帯びている国である。これに対し、今は、罪に支配されている地上の世界は、主の名を背負うものは絶対に受け入れることができない。世界のこの状態は、まさにそれを表していると言える。
しかし私たちは今、イエスを通じて主につながる者になった。今世界で息巻いている主に逆らう霊を取り去ってくださるようにと祈ることができる。まずは、イラン市民が、解放され、今立ち上がって、本来のイランを取り戻せるよう、主が助けてくださるように。
その時がくるまで、ミサイルの下にいなければならない、イスラエルの人々や、湾岸諸国、ペルシャ湾にいるすべての船とその中にいる人々を守ってくださるように。
また日本人でわずかに救われている者として、私たちの国、日本、99.9%がまだ主を知らないでいるこの国にも創造主であり、全世界の支配者である主があわれんでくださり、この大きな危機から助けてくださいと祈る。
あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。
それは、あなたがたが行って実を結び、そのあなたがたの実が残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものは何でも、父があなたがたにお与えになるためです。(ヨハネ15:16)
*祈り感謝:日本人観光客は無事帰国
日本のテレビでも報じていたが、友人が、イスラエルでガイドしていた観光グループは、規制的に、在イスラエルの日本大使館が手配したバスに、全員が一緒に乗ることができ、アンマンに到着後も、27人全員が同じ飛行機で帰国できたとのこと。
ガイドの友人が言っているように、これは奇跡だった。こういう緊急時は、バスの都合で、27人一緒に乗れないとか、飛行機がバラバラになることの方が多い。全員笑顔で東京に着いたとの写真が届いている。
