ヒズボラとの戦争:ベイルート攻撃でIRGC司令官5人死亡・レバノン南部地上戦でイスラエル兵2人死亡 2026.3.9

Sgt. First Class Maher Khatar (left), and Staff Sgt. Or Demry, both killed in Lebanon on March 8, 2026. (Israel Defense Forces)

ベイルートでIRGC司令官5人死亡

イスラエル軍は、テヘランだけでなく、その傀儡、ヒズボラ壊滅にむけ、ベイルートとその周辺でヒズボラ拠点、ロケット弾、武器庫などあらゆる拠点を空爆・破壊している。

イスラエル軍によると、これまでに600回以上の空爆で、280個の爆弾を使用したとのこと。600人近いヒズボラ戦闘員や、パレスチナのイスラム聖戦指導者などが、死亡したと見られている。

こうした中、イスラエル軍は先週、レバノンにいるイラン当局者とその家族に対し、レバノンを出るよう通告を出し、150人以上がレバノンを出たと言われていた。

そうして3月8日(日)、ベイルートのホテルの一室を攻撃。そこにいたIRGC(イラン革命防衛隊)クッズ部隊のレバノン、パレスチナ関係担当の最高級司令官5人が死亡した。

レバノン軍団の諜報部長、アリ・レザ・ビアザール、パレスチナ軍団の諜報部長アフマド・ラスーリ、レバノン軍団の下級諜報員、ホセイン・アフマドロウ、パレスチナ軍におけるヒズボラ代表のアブ・ムハンマド・アリ

これに対し、ヒズボラがイスラエル北部へ数十発のロケット弾とドローンを発射した。いずれも迎撃して被害は報告されていない。

www.timesofisrael.com/idf-says-it-hit-key-commanders-of-irgcs-quds-force-in-beirut-4-reportedly-killed/

レバノン南部でイスラエル兵2人死亡

ベイルート周辺での空爆と並行し、レバノン南部では、地上軍に援軍を送って、ヒズボラとの地上戦になっている。すでに、イスラエル軍に負傷者は出ていたが、3月8日(日)早朝、戦死者が2人出てしまった。

この日、イスラエルとレバノンの国境の町、マナラの向かいにあるイスラエル軍駐屯地近くで、戦車が動かなくなったため、軍用装甲ブルドーザー2台と軍用車1台が、回収作業を行っていた。

そこへ、ヒズボラが対戦車砲を発砲。装甲ブルドーザーに当たって炎上し、そこにいた兵士2人が死亡し、将校1人が負傷した。

戦死者の1人は、戦車工兵部隊のマヘル・ハタール一等軍曹(38)。マジダル・シャムス出身のドルーズ人である。もう一人は、マヘル・ハタール一等軍曹(20)だった。

www.timesofisrael.com/two-idf-soldiers-killed-in-hezbollah-attack-in-southern-lebanon/

石のひとりごと

イスラエルでは、予備役が徴兵されている。友人の一人は、息子を送り出したと落ち着かない様子だった。

しかし、戦争反対ではなく、アメリカとイスラエルが、1日も早く、このイランとヒズボラという、悪の枢軸を今回限りで永遠に打倒することを望んでいると語っていた。

日本は平和が当たり前だが、イスラエルでは平和は、本当に高価で尊すぎるものである。だから、ネタニヤフ首相やヘルツォグ大統領も、戦死者がでるたびに、深い感謝を込めて家族を訪問したり、家族にメッセージを発したりするのである。

*INSS(イスラエル国家治安研究所)の調査(3月1-2日)によると、イスラエル人の81%は、「吠えたける獅子作戦」を支持しており、77%は、この戦いの目標はクリアだと答えていた。63%は、イラン政権が崩壊するまで戦いを継続するべきと答えていた。

www.i24news.tv/en/news/israel/society/artc-81-of-israelis-back-iran-strikes-inss-poll-finds

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。