イスラエルとアメリカ優位か・イラン・ヒズボラ攻撃継続中:イランからイスラエルへ弾道ミサイルの波4回 2026.3.8

Attacks in Tehran (Photo: Majid Asgaripour/WANA (West Asia News Agency) via REUTERS)

イランへ大打撃:イランはまだイスラエルへ弾道ミサイルの波

イランとの戦争が始まってから1週間が経過した。イスラエルとアメリカは、イランの上空をほぼ制覇したことで、優位に攻撃を続けている。

これまでに、テヘランのイラン政権拠点、イラン軍、IRGC(イラン革命防衛隊)拠点、テヘランの空港を空爆、破壊した。イスファハンの空港では、複数のイラン軍のF14戦闘機と、IRGCの航空機16機を破壊した。

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最高指導者ハメネイ師に続いて、主要な司令官たちも死亡。前最高指導者ハメネイ師の後任と目されている、ハメネイ師息子のモジダバ・ハメネイ氏も負傷した。しかし生存は確認されており、近く、次期最高指導者に使命される動きがあると報じられている。

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続いて3月7日(土)夜、イスラエルとアメリカは、イランの石油施設5か所への空爆を実施した。激しく燃え上がる様子が報じられている。その数時間後、イランでは黒い雲が目撃され、油の雨が降った。赤新月社(イランの赤十字)は、市民に屋内に留まるよう、指示している。

上空を制圧され、サイバー攻撃下にもあるためか、こうした空爆に対する、イランからの直接の反撃はほとんどみられていない。

しかし、イランは、昨夜もイスラエルに向けて、大量の弾道ミサイルの波を4回撃ち込んできた。イスラエル中部、北部と広範囲にサイレンが鳴り、イスラエル人たちはシェルターに走った。

ミサイルはほぼ迎撃されているが、一部は破片が空き地に着弾した。その影響による負傷者もあったが軽傷で、ミサイルそのものによる死傷者は出ていない。

昨日、トランプ大統領は、イランの「無条件降伏」に言及したが、イランは強気姿勢を崩しておらず、あと6か月は十分戦えると言っている。

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ヒズボラへの攻撃:ベイルートでIRGC司令官4人死亡

イスラエル軍は、イランとの戦争が始まってから数日後にイスラエルへミサイルを発射した。これを機に、イスラエルは、ベイルートとその周辺にあるダヒエなど、ヒズボラ地点への激しい空爆を行っている。

主要な4地域については、事前に市民への警報を発した後、ヒズボラ関連地点を中心に激しい攻撃を実施している。

ヒズボラは、イランの傀儡だが、イランとイスラエルとの戦争になってからは、イランのIRGCがヒズボラを指揮するようになっていると言われていた。IRGCは、レバノン市民遠を盾にするなどして、イスラエルは、IRGCの指揮官らを標的とした攻撃を行い、4人を殺害したとのこと。

ベイルート周辺への空爆を続ける一方、イスラエル軍は、国境を接する南レバノンに地上軍を増援し、この地域にいるヒズボラの一掃作戦を行っている。地上戦になってから、イスラエル兵に負傷者が相次いでいる。最新では、3月7日(土)に、南部の軍拠点に、ヒズボラのミサイルが着弾し、イスラエル兵2人が負傷した。

これに対し、ヒズボラは、イスラエル北部のハイファや、ガリラヤ湖周辺、ティベリヤ、キリアット・シモナ周辺など北部広範囲に、ロケット弾攻撃、ドローン攻撃を続けている。幸い、被害の報告はない。

www.timesofisrael.com/idf-says-it-hit-key-commanders-of-irgcs-quds-force-in-beirut-4-reportedly-killed/

石堂ゆみ

ジャーナリスト、元イスラエル政府公認記者、イスラエル政府公認ガイド、日本人初のヤド・ヴァシェム公式日本語ガイドとして活動しています。イスラエルと関わって30年。イスラエルのニュースを追いかけて20年。学校・企業・教会などで講演活動もしています。