最近、イスラエルのメディアに上がってきている人物がいる。アメリカのFOXニュース(右派系で親イスラエル)で絶大な人気キャスターだったタッカー・カールソン氏である。
カールソン氏は、2023年に、FOXニュースを辞めて独立し、独自のメディアを立ち上げている。今もその影響力は絶大で、ホワイトハウスにも出入りできるほどの人物である。
カールソン氏は、右派とみられ、今もトランプ大統領の共和党のメンバーである。
ところが先週、カールソン氏は、福音派キリスト教徒で明確な親イスラエルの立場を表明している、在イスラエル米大使のハッカビー氏をインタビューし、辛辣なまでの反ユダヤ、反イスラエル主義を投げつけた。
しかし、ハッカビー氏が、それによく対応していたことが話題となっていた。
カールソン氏は、イランのイスラム政権を打倒するための攻撃を支持する福音派たちは、アメリカより、イスラエルを大事にしていると批判した。
またカールソン氏は、ネタニヤフ首相はポーランド出身だと指摘し、イスラエルにいるユダヤ人はDNAを調べるべきだというなど、イスラエルというユダヤ人の国の存在を否定する論議まで出していた。
さらに、カールソン氏は、イスラエルのヘルツォグ大統領が、今、著名人のスキャンダルで世界を揺るがしているジェフリー・エプスタイン(少女への性犯罪・人身売買)の島を訪問していたという偽の情報を流すなど、様々な偽情報を発して、イスラエルへの憎しみともいえる思いを発信していた。
ヘルツォグ大統領のエプスタイン関連については、後に、カールソン氏自身、偽情報に基づいていたことを認めて謝罪したが、イスラエル国家そのものへの攻撃ともいえる行為だったと言われている。
このインタビューの直後に、カールソン氏が、ホワイトハウスを訪問していたことから、ユダヤ人の間では、知らない間に、カールソン氏が、共和党とトランプ大統領を反イスラエルに変えてしまうのではないか。安心していてはならないと警告を発する記事が出ていた。
極左は、イスラエルの存在を否定する。しかし、聖書的基盤がない右派も、自国優先のあまり、孤立主義に走り、親イスラエル主義に反対するようになる。
イスラエルに反対するという点においては、極左と極右が、一致すると言われてきたが、その様子が現実になる時代に入った様相である。
