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超正統派暴動でカオスに:23人逮捕
イスラエルでは、2月15日(日)、テルアビブ南部のユダヤ教超正統派居住地ブネイ・ブラックで、超正統派数百人が、警察の車両やバイクを破壊する規模の暴動となり、警察はスタングラネード(閃光手榴弾)を使うなどして鎮圧を図った。
原因は不明だが、暴徒は、2人の女性兵士を捕らえていて、警察が救出している様子が見られていた。
חיילות צה"ל מותקפות לאור יום בבני ברק.
משילות, קווים לדמותה. pic.twitter.com/7Q25lEuYFx— Ksenia Svetlova كسنيا سفطلوفا (@KseniaSvetlova) February 15, 2026
2人の女性兵士は、イスラエル軍の教育・青年部隊の所属で、従軍予定者への訪問をしていたとのこと。
しかし、超正統派は、希望して従軍する者もいるが、大部分はこれに反対し、デモを繰り返している。
女性兵士の1人は、危険性を察知し、訪問は司令官レベルでと要請したが聞き入れられなかったとのこと。2人は、宗教に配慮して、スカートを着用し、この地域に入ったという。
こうした中、ブネイ・ブラックでは、軍の兵士が、徴兵に知らせを配布しに来ているとの噂が広がり、地域の複数地点で暴動に発展したとみられ、暴動に指導者や計画性もなかったとみられている。
放火されたバイクからは、燃えた祈りのショール。テフィリンや、祈りの書物が出てきており、混乱の深さを物語っている。
この事件を受け、超正統派指導者や、シャス党のデリ党首などからは、これは「これは超正統派全体を表すものではない」と表明。神の名を冒涜するもので、超正統派の従軍反対運動に悪影響を及ぼすものだと批判した。
ネタニヤフ首相は、「全く容認できない」と表明。ザミール軍参謀総長も、イスラエル国内で女性兵士が歩くのに不安を抱える地域があることに懸念を表明した。一方で、軍と警察の連絡不足も指摘されていた。
www.timesofisrael.com/2-female-soldiers-chased-by-rioting-haredi-mob-in-bnei-brak-rescued-by-police/
25年後には4人に1人が超正統派という問題
日本では、超高齢化で2050年には、4人に1人が75歳以上になる。イスラエル民主研究所(IDI)によると、イスラエルでは、今のままでいけば、2050年には、4人に1人が超正統派になるとの予想である。
現時点で、超正統派は、税金が免除されているだけでなく、政府からの補助も受けている。徴兵も免除である。
イスラエル軍では、長引くガザでの戦争で、北部や西岸地区も含めると1000人以上。四肢切断など重度障害者になった兵士が2万人以上になっている。すでに、兵士不足に陥っていることから、政府は今、超正統派の若者にも徴兵を義務付けようとしているが、超正統派が激しく反発しているのである。
また超正統派は、ユダヤ教の教育は受けるが、一般の教育は受けないため、一般社会での労働力にはなりにくい。この人口層が、4人に1人になることは、イスラエルの産業、経済にも大きな打撃になる。
しかし、今のネタニヤフ政権は、強硬右派と、ユダヤ教正統派政党に支えられているため、この問題に効果的に対処ができていない。
ところで、超正統派だからといって、働くことや徴兵に応じることが、律法に反することではない。アメリカの超正統派は、ビジネスへ進出するなどで十分経済的な自立もできている。逆に祝福する立場である。
イスラエルの超正統派は、建国以来の法律で、祭司として保護されてきたので、そう簡単に生き方を変えることは難しいと思われる。しかし、この問題は、日本が深刻な高齢化に直面すると同様、イスラエルにとっては、かなり大問題と言えそうである。
別件になるが、同レベルで増えているのが、アラブ人である。2025年には、25%が超正統派、25%がアラブ人と予想されている。
www.timesofisrael.com/bnei-brak-riot-shows-that-to-integrate-haredim-israel-should-expect-strife/
